迷い猫
気まぐれで
ワガママな私のそばにいてくれて
ありがとう
私には孤独がよく似合う
あんなに居心地が良かった君のとなり
サヨナラしたんだ
喉を鳴らして
陽なたのような
あの時間
私には暖かすぎた
私の爪で傷つけた
こんなのお互いツラいだけ…
今 私が鳴いていても
遠い記憶の中で
あなたと一緒に
笑っていたこと
時々でいい
思い出してね
笑っているの?
背中を見送るしかないから
振り返らないで
私は今は泣いてる
私はこの小さな肉球を
踏みしめて
ゆっくり行くよ
そのうち涙で濡れた
ヒゲが乾いたら
私のペースで
ゆっくりと
群れるのが苦手
周りのペースに合わせられないから
あなたの隣にも相応しくないの
気まぐれで
ワガママな私のそばにいてくれて
ありがとう