広東語メモ:「樣」の声調
広東語は声調の変化が比較的少ない中国語のように思える。つまり、辞書に載っている声調をそのまま使えることが多い。
英語のin this mannerにおけるmannerのような使い方をする「樣」に、2種類の声調があることに気がついた。基本は6声、すなわち低く保つ声調で、joeng6(粤語拼音式)/yöng6(千島式)だ。
〈例〉
一樣 jat1 joeng6//yat1 yöng6
呢樣 ni1 joeng6//ni1 yöng6
(英字表記はそれぞれ粤語拼音式と千島式。以下同様)
ところが、「どのように」という疑問詞になると2声になる。用途によるこうした声調変化を「変音」というようだ。
〈例〉
點樣 dim2 joeng2//dim2 yöng2
2声になる例として他に見つけたのは、
「このように、そのように」の噉樣。
噉樣 gam2 joeng2//gam2 yöng2
◆どういうときに2声になるのか、その基準がよくわからない。上の例を見るかぎり、意味というよりも2声の後ろに来るときに6声から2声に変わるのかもしれない。現時点では推測の域を出ない。