元日に京都のパーラー喫茶結社
京都の千本今出川を北に数分あがったところ、具体的には千本上立売(かみだちうり)という場所に、2023年8月に晴れて店舗を構えた。残念ながら行く機会をずっと得ずにいたが、2024年の元日、近くの社寺を訪れた帰りに立ち寄ることができた。
センスという言葉で安易に語りたくはない。
たとえばドライフラワーがもつシンプルで枯れた美しさ。カセットテープをラジカセで再生するアナログの肌触り。アロマのほのかな香りを注ぎ込んだおしぼり。
店主は若い男性であるが、ただ見た目の良さを求めるというより、心のひだの陰翳にひっそりと忍び込んでくる細やかさがある。
メインの料理はハヤシライスだ。でも、どうせなら自家製のプリンと、そしてお得意のコーヒーを合わせたセットを頼めば申し分ない。
座席数6というこぢんまりした店である。落ち着いた内装と店主のおだやかな人柄がその小さな空間に行き渡り、居心地のいい世界を生み出す。
店は、西陣や北野散策の帰りに立ち寄るのに格好の場所にある。千本上立売のバス停のすぐ南側。路面の植え込みが目印だ。
営業日や営業時間などは店主テラニシさんのX↓にあります。
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