私のヒットレートNo.1 ライカ
Leica M8が登場した2006年以降、私のライカデジタルの中ではX2がヒットレートNo.1カメラです。バルナックとほぼ同じ大きさに仕上げられた形状は、掌にすっぽりと収まるのが何とも気持ち良く、つい何度も握り直してみたくなります。
絞り設定ダイヤル
X2の軍艦部に収まった絞りの丸いダイヤルは、デジタルカメラでは珍しく、これだけでも合点合点と手を打ってしまいたくなるのは私だけではないだろう。カメラを手にしてさあ撮ろうと思う時、真っ先にする絞りの設定、これは要点だと思うけど、ほとんどのコンデジでは、プログラムにしたり、シャッター優先にしたり、余計なお節介が多すぎる、と私は思う。
それから大抵の場合は電源を入れて、ダイヤルをグルグル回さないと絞りの設定ができないというのが、今は当たり前の仕様になっている。絞りはお任せなんてあり得ないと思っている私にとって、このX2の絞りダイヤルは、それだけでも惹きつけられグッと来る仕様なのだ。
X2 テンポ
多分速射性に欠けるというというのは普通マイナスポイントになるのでしょうが、そのかわりによく視るという間ができて、一枚一枚のショットにより集中するようになります。X2はMタイプのようなテンポでは撮れませんが、これはこれで丁寧に撮りたくなる良い意味でのスローテンポだと思います。
視る間もなしの連写の世界とは、向かい方が完全に違う世界なのだから。
Elmarit
昔からElmaritというのは渋くて名レンズの定評がありましたが、久しぶりに持ち出したこのX2のElmaritは今でも(2024年)実によく写ります。
X2の生まれた2012年は、M9CCDのモノクローム専用機が誕生したり、それまでのCCDから次のM240でCMOSに移行した年でもありました。さらにはM型デジタルのピュアレンジファインダー機が事実上は終了した年です。
ライカだけでも、いろいろなことが重なった忘れ難い年でしたが、その年生まれのX2 Elmarit 24mm、名前に負けない写りは今尚健在です。