【春橋哲史】フクイチ事故は継続中⑥-ALPS小委の報告書は
「提言もどき」
ALPS小委の報告書は「提言もどき」
東京電力・福島第一原子力発電所(以後「フクイチ」と略)では、ALPS処理水(以後「処理水」と略)の扱いが喫緊の課題となりつつあります。
これについては、経済産業省が設置した有識者会合(「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会」。以後「小委」と略)が「環境中への放出を推奨する」旨の提言を本年2月に報告書としてまとめており(注1)、8月半ば時点で、政府(経産省)が具体的な方針を検討中とされています(ALPSの運転開始以降の経緯