【尾松亮】IAEAのずさんな視察|廃炉の流儀 連載50
国際原子力機関(IAEA)は1月30日、東京電力福島第一原子力発電所の処理水の安全性に関する新たな報告書を公表した。昨年10月に行われた福島第一原発の現地視察も踏まえた報告書で「1週間の視察期間中、関連する国際安全基準に合致しないいかなる点も見つからなかった」と結論づけている。
この視察については以下のように報じられている。「調査団は昨年10月下旬に日本を訪れ、日本政府や東電と意見交換を行ったり、福島第一原発の現地調査を行ったりした。IAEA職員に加え、放出に批判的な中