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【尾松亮】廃炉の流儀

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おまつ・りょう 1978年生まれ。東大大学院人文社会系研究科修士課程修了。文科省長期留学生派遣制度でモスクワ大大学院留学。その後は通信社、シンクタンクでロシア・CIS地域、北東ア…
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#原発事故

【尾松亮】「前進」強調のためのデブリ取り出し着手|廃炉の流儀 連載54

 9月10日、東京電力福島第一原発で事故により溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の「試験的な取…

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「40年後廃炉終了」の由来を問う―【尾松亮】廃炉の流儀 連載13

(2021年4月号より)  福島第一原発の廃炉には「30~40年かかる」と言われ続けてきた。東電と…

【尾松亮】廃炉の流儀 連載5-変わる事業者と立地地域の関係

変わる事業者と立地地域の関係  2019年6月、ロシア中部スヴェルドロフスク州のザレチヌ…

【尾松亮】廃炉の流儀 連載4-「廃炉時代」見越して緩和策の準備を

「廃炉時代」見越して緩和策の準備を  2019年11月で米国バーモントヤンキー原発(バーモ…

【尾松亮】廃炉の流儀 連載3

廃炉完了まで40年は誰が決めるのか 「Holtec Decommissioning International(HDI)は今後…

【尾松亮】廃炉の流儀 連載2

地域住民が「もの申す」仕組みを   「独立安全審査の必要性について検討したのか? NAS…

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【尾松亮】廃炉の流儀 連載1

 世界の先進地から学ぶ「廃炉の流儀」 「特に原発廃炉に関わる規制委員会の意思決定に住民の意見を取り入れるよう求めます。『原子力イノベーション・近代化法』に基づき、規制委員会には地域のステークホルダーの意見聴取をし、廃炉原発周辺地域の『市民助言パネル』の取り組みを調査し、議会に報告する義務があります」  これは昨年9月11日付でビル・キーティング下院議員が米国原子力規制委員会(NRC)にあてた要求書の一文だ。  キーティング議員は地元マサチューセッツ州プリマス郡に立地するピ