【尾松亮】IAEAの安全レビューは利益相反|廃炉の流儀 連載51
汚染水海洋放出に対して国際原子力機関(IAEA)がお墨付きを与える立場で出した包括報告書の問題点は本連載でも繰り返し指摘してきた。そしてIAEAが1F視察中に重大事態(ALPS汚染水漏出事故)を見逃していた問題についても前号で指摘した。
看過できないのはこのIAEAのお墨付きを得ることで、住民を無視した政策を進める方式が1F廃炉以外の場面でも横行していることだ。6月7日付の朝日新聞は《東京電力は6日、柏崎刈羽原発(新潟県)のテロ対策の不備を受けて行った改善措置について、