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株式会社光商会(鳥取市幸町)

 昭和52年2月の創刊時から連載されていた、山陰の事業所を紹介する『事業所めぐり』をnoteで順次紹介。今回は昭和52年3月5日号より、株式会社光商会を紹介します。
※地名、店名、役員、広告内容等記載内容は掲載当時のものです。

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【事業所めぐり6】株式会社光商会(鳥取市幸町)


 大正5年、現代表の祖父木村繁太郎氏(故人)が鳥取市棒鼻で始めた津山油槽石油鳥取支店が同社の前身。当時、宝石油㈱(現在の日本石油㈱)ならびにスタンダード石油会社の特約販売店として、ランプ用の灯油などを手掛ける一方、同8年には小野田セメント㈱の特約販売店になる。

 このように同社の業務の中心となっている石油製品や建築資材関係の基礎がすでに当時形成された。

 その後、昭和に入り、戦時中の統制、二度にわたる火災など厳しい試錬をくぐり抜け、24年石油製品の統制が撤廃されると、直ちに名称を㈱光商会と改めた。

 27年肥料の販光に着手。以後、ガラスやアルミサッシなどの特約販売も行う。また、35年11月の日本石油鳥取給油所をはじめ県内各地に給油所が新設されるに至ってその管理運営に当たった。

 他方、電機部の設置、レンタカー、損害保険の代理業など、ますます業務を拡張。45年には㈱光ベンディングを設立、自動販売機・オペレーター業務を、50年には㈱光運輸倉庫を設立、小野田セメント鳥取SSの委託運営、配送業務を行うなど系列会社も創設した。

 総合商社の“老舗”として、”よりよい商品を…“をキャッチフレーズに意欲的に新分野の開拓を進め、昨年5月には創業六〇周年を迎えた。昨年度の売り上げは31億7000万円(対前年度比26.8%増)で、47年に比較するとおよそ二倍の伸びである。

 「私のところの景気は決してよくないし、同業者の間でも格差が広がっている。やり方次第とは思いますが…。私どもの取り扱う商品によって“豊かな人間らしい未来”が逹成されるよう、さらに新しい分野ヘチャレンジするとともに、企業としての社会的責任も果たしたい」と同社長は話している。(昭和52年3月5日号)

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