日本海信販株式会社(鳥取市戎町)
昭和52年2月の創刊時から連載されていた、山陰の事業所を紹介する『事業所めぐり』をnoteで順次紹介。今回は昭和52年7月15日号より、日本海信販株式会社をご紹介します。
※地名、会社名など各種名称、役員、事業内容・方針、広告内容等記載内容は掲載当時のものです。
【事業所めぐり31】日本海信販株式会社(鳥取市戎町)
昭和40年7月、鳥取専門店会、鳥取本通り会、鳥取大店会、鳥取優良店会などの各協同組合が発展的に解消して、現在地―戎町に日本海信販株式会社として発足した。
有名専門店を加盟店に会社、官庁などの職員を会員としたチケット使用による割賦購入あっせん業務と同時に消費者金融事業を始めて以来、損害保険代理店業務(41年)、各種チケットのクレジットカードシステムへの切り替え(46年)、旅行業者との提携による旅行代理業務(47年)、電機会社との提携によるクレジット取り扱い(47年)、日本海自動車学校の開校(48年)、銀行との提携によるクレジットカード取り扱い(48年)など営業内容を拡大する一方、倉吉営業所(47年)、豊岡営業所(49年)、米子営業所(51年)を次々と設立、ことし6月には津山市に営業所を設けるなど”消費者サービス“”健全経営“をモットーに、常に業界をリードする形で現在に至っている。
同業界の現状は、大手資本の進出によって、さらに競争激化の様相を示してきているが、同社企画室の大石久生課長は「大手には大手のやりかたがあるように、当社は当社で、独自の営業政策により、クレジットカードを媒体として、信用を第一に消費者サービスに努めていく方針」と、自信のほどを話す。
”みなさまの豊かな暮らしに奉仕する“をキャッチフレーズに、サイン―つで買い物ができるという便利さが浸透して、会員数は目下約8万5000人。また、小売り店側にも、販売代金を同社が一括して支払うため自己月販する場合のような集金、資金躁りなどの心配がなく、安心して売り上げを伸ばせるという利点が受けて、加盟店数も現在1384店を記録、その数も急上昇している。
50年度24億円、51年度27億円と売り上げも順調に推移しており、クレジット利用者の増加とともに今後ますます伸びる業種といえそう。(昭和52年7月15日号)