株式会社大阪装飾(鳥取市徳尾)
昭和52年2月の創刊時から連載されていた、山陰の事業所を紹介する『事業所めぐり』をnoteで順次紹介。今回は創刊号・昭和52年2月15日号より、株式会社大阪装飾を紹介。
※地名、店名、役員、広告内容等記載内容は掲載当時のものです。
【事業所めぐり1】株式会社大阪装飾(鳥取市徳尾)
本社は鳥取市徳尾にある。周辺は、木工場、空き地などがある閑静な地域。北に山陰本線が県道と平行して走り、南に高草住宅団地が建ち並んでいる。
室内インテリアは、生活機能の変化に伴って年を追うごとに高級性、多様性を帯びるようになってきている。こうした風潮にうまく乗っかって同社では、室内装飾、新建材、冷暖房器機など建設資材の総合的販売流通センターとして堅実な伸びを見せている。全国的にこの業界は、不況のあおりで昨年の後半からやや回復基調にあるとはいえ、一年間では平年の60%程度の操業で、52年も回復のテンポは鈍いと見られている。そうした状況のなかで同社は、昨年の売り上げを30億円、一昨年から見て25%の伸び、と着実に業績を伸ばしている。公共事業をはじめ個人住宅建設増が見込まれることから52年もそのまま景況の持続が期待されている。
好況の同社では、事業拡大と社会奉仕の一環として来年の3月をめどに本社の二階を改造、設計関係の専門家を招いて市民にも気軽に利用してもらえるようなインテリア相談室、的なものを開設したい、としており、この種のものが市内にあまり見られないことから、各方面の期待、関心を集めている。
今年還暦を迎えた山田秀美社長の弁「私は常々“シン“ というものを大事にしている。心のシン、信用の信、真実の真…それぞれに人間として大切なものであり、神(シン)の心に通じる。これが私の信(シン)条だ」。(昭和52年2月15日号)