見出し画像

株式会社味想(倉吉市山根)

 昭和52年2月の創刊時から連載されていた、山陰の事業所を紹介する『事業所めぐり』をnoteで順次紹介。今回は昭和52年2月25日号より、株式会社味想を紹介します。
※地名、店名、役員、広告内容等記載内容は掲載当時のものです。


画像1


【事業所めぐり4】株式会社味想(倉吉市山根)


 前身は個人営業だった瀬尾商店。昭和44年に有限会社タイヨー給食センターとして発足。倉吉市役所食堂ほか民間会社などの食堂業務を受託しながら、着実に業績を伸ばした。

 48年に商号を“味想”と変更。同年に現本店をオープン。また昨年には、本店の近くに調理センターを新設した。

 本店は、国鉄山陰本線・倉吉駅から倉吉市街地に向かって約300メートル、国道179号線沿いにある。収容能力100台以上もの駐車場を備え、地理的な便利さも手伝って、県中部一帯での知名度は高い。

 主な営業内容は、食堂、学校・工場食堂の請負、折り詰め、すし・弁当など料理と菓子類の製造販売、それに食料品・日用雑貨の販売。

 51年度の総売り上げは約20億円。対前年比25%増。長期にわたる不況、乱立気味のスーパー、消費者の買い控えなど、小売業が置かれている立場は決して強くないはず。そんな状況下での着実な進展ぶり。

 その要因として瀬尾社長は①売場面積の拡張②生鮮物の計量販売―など強調。つまり、たくさんの品物のなかから選びたいという消費者の意向をとらえ、売り場在庫品を多くして坪当たりの効率を倍加。またパック詰めと計量販売を併用することで、微量のニーズにもこたえようというもの。

 ことし、調理センターに隣接してテニスコート、研究室など備えた社員福祉センターを新築する予定。瀬尾社長は「社員の福祉向上と合わせて、地域の方と心の触れ合いを密にしながら、社会性のある企業として進みたい」と話している。(昭和52年2月25日号)

画像2


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?