【シリーズ】会社設立回顧録
※記事の内容は掲載時のものです。
2006年 鳥取発化粧品ブランドSHALLBE立ち上げ
掲載:旬刊政経レポート2006年7月15日号
鳥取発の化粧品ブランド「SHALLBE」が2006年5月に立ち上がった。高品質の化粧品ときめ細かなサービスでブランドの拡大を目指す。
株式会社シャルビー(鳥取市南安長2-122、資本金1000万円、工藤裕司社長)は2005年12月設立、従業員12名。同所の他、浜村、愛媛県松山市にサロンを持ち、この秋には米子サロンをオープンさせる予定だという。
北海道出身の工藤社長は53歳。夫人が地元で大手化粧品会社の代理店をしていたことがきっかけで、化粧品会社からの要請を請け35歳の時に鳥取へ移り住み、代理店を営むことに。
以来約20年、製品の仕入・販売を事業としていたが「お客様の細かな要望に応えられる商品を作りたい」という願いから、自社ブランド開発を決意。それをうけ、取締役の工藤陽平氏を中心に、半年以上の歳月をかけ、モニタリングや製品の改良を繰り返した。
「この世界で20年培った経験があり、迷いはなかった」と陽平氏はいう。試行錯誤の末、商品化に成功。新会社の業務開始と同時にブランドの立ち上げとなった。
「SHALLBE」の特徴として、製品ごとの役割分担を明確にしている点があげられる。「年齢や肌質の違いはもちろん、季節や時間、その日の体調によって違うスキンケアを追及する」とする同社では、30-40代の女性を中心に、70-80代の女性からも支持を集めている。
また「無鉱物油・無石油系合成界面活性剤・無合成香料」を明記。肌に負担をかける添加物を排除している。
(立ち上げ当初のSHALLBEブランドラインナップ※モノクロ画像)
サロンでは、年齢や肌質に応じたカウンセリングや指導の他、リラクゼーションマッサージのサービスもあり「心身ともにきれいになれる」と評判だ。7月末にはエステルームがオープン予定で、アフターフォローも充実させている。
「今後は鳥取県発のモノづくりメーカーとして、また県内雇用創出などで、鳥取の役に立ちたい」として、県や関係機関との連携も強化していきたいとしている。また、現在外部に委託している製造部門も将来的に自社で行い、名実共に「鳥取ブランド」を目指す。 (旬刊政経レポート)
※写真キャプションを追加しました。
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