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【シリーズ】会社設立回顧録 2
※記事の内容は掲載時のものです。
2006年
鳥取初のコミュニティFM 8月25日開局
掲載:旬刊政経レポート2006年8月25日号
鳥取県初のコミュニティFM「FM鳥取(愛称:RADIO BIRD)」が誕生する。開局予定日は受信周波数の82.5MHzにちなんで8月25日。開局後は地域密着型の情報番組やエンターテイメント番組を放送する。また東京の人気FM局「J-WAVE」の番組も配信する。
受信エリアは受信環境にもよるが、旧鳥取市を中心に八頭町の一部までをカバーし、まさにピンポイントの情報発信が可能だ。
コミュニティFMとは、平成4年に制度化された市町村単位で放送されるFM放送局の事で、中国地方では現在のところ14局開局しており、山陰では出雲市の一部をカバーする「FMいずも」がある。
㈱FM鳥取(鳥取市東品治106、米原正明社長)は「鳥取を元気にする」地域密着型コミュニティ放送局を運営する目的で、今年3月に資本金4000万円で設立された。鳥取市本町に開局準備室を置き、本社所在地の鳥取バスターミナル二階内に演奏所を設置した。
局長の中原秀樹氏(36歳)によると「使用する機材類は全てリサイクル。おかげで準備費用が通常の3分の1ほどで済んだ」という。バスターミナルビル2階全フロアの中にメインスタジオ・サブスタジオ・CM室・事務所がある。
スタッフは中原局長とアナウンサーの幸田慶子さん、山下弥生さんの3名。6年前から岡山のコミュニティFMでチームを組んでいたという3人は、今回のFM鳥取開局に伴いスタッフとして携わる事になった。
メインキャスターとしてFM鳥取製作の情報・コミュニケーション番組を担当する幸田さんは「日常生活のBGMとして楽しんでいただきたい。元気があり役立つ情報を発信したい」と話す。神戸市出身。
主にニュースなどを担当するサブキャスターの山下さんは「鳥取を元気にしたい。放送を通じてその手助けが出来れば」と話す。岡山市出身。
同局では平日の朝・昼・夕に分けて二時間ずつ計六時間の自主制作番組を放送し、平日の他の時間や土日に東京の人気FM局「J-WAVE」の配信を受け、24時間体制で放送する。
自主制作番組として、朝は通勤通学者向けに情報番組、昼は主婦や商店向けに町のミニ情報、夕方は家で聞くリスナーや帰宅中の人向けにエンターテイメント番組というように、時間帯やリスナーの層によって番組企画も変えていく方向で進めているという。
同局では「鳥取のローカルな情報・話題から、東京から送られてくる、最先端の音楽やカルチャーの情報まで、幅広く配信したい」としている。
最近は営業活動や番組の企画などで休む暇もない忙しさだというが、6年間一緒に仕事をしてきた3人のチームワークで25日の開局に備える。
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