「外側上顆炎に対する一考察」#書く習慣35
日々の診療お疲れ様です。TROT(トロット)です。
今夜は風が一段と強くないですか?私の家の方は風速9kmの強風です。皆さんの地域におかれましてはいかがでしょうか。
家が揺れている感じがするので、今日の寝かしつけは果たしてうまくいくのか乞うご期待です。(泣)
さて、今日は足関節の底屈制限をまとめる前に、
外側上顆炎(いわゆるテニス肘)に対して少し面白そうなデータが取れたので、かいつまんでお話ししていきたいとおもいます。
難渋するEnthesopathy
腱の付着部障害(Enthesopathy)と呼ばれる外側上顆炎(通称:テニス肘)ですが、先生方はなかなか治らないな…という印象をお持ちではないでしょうか?
私もその1人で、どこかに打開策がないかと考えてみたのがこちらの図と写真になります。
1枚目の写真は、外側上顆周辺に付着する筋の起始と停止にシールを貼付したものです。
2枚目の図は、その筋の2点間距離が肢位変化によりどの程度変化するのかを表したものになります。
外側上顆周辺に付着する筋
対象の筋は以下の5筋とします。
①BR(腕橈骨筋):外側上顆より2横指上〜橈骨茎状突起
②ECRL(長橈側手根伸筋):外側上顆より1横指上〜第2中手骨底
③ECRB(短橈側手根伸筋):外側上顆〜第3中手骨底
④ED(総指伸筋):外側上顆〜第3末節骨
⑤ECU(尺側手根伸筋):外側上顆尺側〜第5中手骨底
データを検証してみる
①BR(腕橈骨筋)は…
②ECRL(長橈側手根伸筋)は…
③ECRB(短橈側手根伸筋)は…
④ED(総指伸筋)は…
⑤ ECU(尺側手根伸筋)は…
患者さんへの説明はどうする?
以上のことから筋を触診して圧痛部を確認して、該当筋に適した伸長を緩める肢位を選択して処方する必要がある。
特に多いECRB(短橈側手根伸筋)の場合は…
続いて多いED(総指伸筋)の場合は…
こんな感じでまとめてみました。
合っているかはわからないけど、データから読み取って臨床を組み立てていくのは本当に楽しい瞬間です。
臨床にもう少し落とし込んでわかってきたことがあったらまた報告したいと思います。