白人の論議にはまともに付き合わない、という感覚が必要
トランプ大統領は2025年2月初旬、ガザ地区について「住民を移住させてアメリカが所有し、観光開発をする」という趣旨の発言を繰り返し行っている。
ガザ地区を蹂躙したイスラエルはこれを歓迎しているようだ。もともとガザ地区の領有をほのめかしていたものの、国際社会の理解を得られる望みも無く、アメリカに一旦委ねていずれ譲渡してもらう算段でいるのかもしれない。
かつてユダヤ人は民族浄化の危機を経験したが、いまや同じことを平然と行っているのだ。
国際社会はトランプ大統領の発言を「国際法違反」と非難しているが、とはいえ欧州諸国はイスラエルのガザ侵略を事実上容認していたし、そもそもこの紛争はイスラエルのガザ地区圧迫が原因なのだから、これを容認していた欧州諸国は全く信用ならない。
また、ロシアから侵略されているウクライナも実は熱烈イスラエル支持である。
日本人の感覚からするとわけが分からないが、結局彼らはみな「白人」である。何百年にもわたり他民族を蹂躙し、あるいは白人同士で蹂躙しあった歴史を持っているのである。
彼らはある時は突然人権問題や環境問題を振りかざしたりし、ある時は平然と戦争を起こしたりするのである。日本人には到底理解しきれるはずもなく、そういう人たちなのだと割り切って認識しなければならない。
よって白人が中心となって語る理想、すなわち先に述べた人権や環境問題、最近ではLGBTや動物愛護などの流れも日本は冷静に見る姿勢が必要だろう。
ウクライナ戦争だってそうだ。結局は白人同士の戦争である。
その点、インドの外交姿勢はなかなかにしたたかである。どの陣営に対しても極端に寄っていくことなく、独自の路線をとっている。トルコもそれに近いものがあり、地域大国として存在感を高めている。