バラ新苗・開花苗の植え付け・管理方法【日本生活環境支援協会】
5月に入るとバラの開花が始まり、ガーデニングが1年で一番華やぐ時期になります。園芸店やバラ園などのイベントで、バラの1年生新苗や開花苗が出回り、憧れのバラを育て始める人もいるかもしれません。そこで、今回は初めてバラを育てる方向けの、植えつけと当面の管理方法についてお伝えします。
バラの新苗・開花苗とは?
バラの苗木には、成長度合いによって流通する時期・種類があります。4~5月に流通するのは「新苗」や「開花苗」がメインです。新苗とは、その年に接ぎ木したばかりの、小さな苗のことで、冬に出回る大苗よりもリーズナブルな値段で販売されています。
開花苗というのは、呼んで字のごとく、接ぎ木して1年以上経過し、花やつぼみがついた状態の苗のことです。開花苗は、ある程度株が生育した状態で出荷されるので、株が安定していて初心者にも育てやすい苗でもあります。
新苗の植え付け
春に購入したバラの新苗は、入手したらすぐに植えつけましょう。
鉢なら一回りか二回り大き目の鉢を選びます。小さすぎる鉢は水切れや根詰まりに、大きすぎる鉢は根腐れの原因になることがあるので注意してください。
土は排水性・保水性の高い土に、しっかり堆肥を混ぜて使います。
初心者にはバラ専用土がおすすめです。葉が展開している時期に、根をいじると株が弱ってしまうので、根は崩さずポットから抜いた状態で植えつけることが大切です。
新苗のつぼみとシュートの管理
1年目の新苗は、株の成長を優先させるため、花を咲かせずにつぼみの状態で取り除きます。株が小さいうちはつぼみが付かないものもありますが、咲くものは秋までつぼみが出てくるので、なるべくこまめに取り除きましょう。
バラにはシュートという、太くて成長の旺盛な枝があります。シュートは翌年以降に花が期待できる枝ではありますが、栄養が集中し他の枝に行きわたらなくなることがあります。木立性のバラの場合は、他の枝と同じか少し低い位置でカットしましょう。
つるバラは、そのまま伸ばしておいても構いませんが、柔らかく折れやすいので、フェンスや支柱にかるく止めて支えておきます。
開花苗の管理
開花苗は、花やつぼみの状態でプラ鉢などに入っているので、開花中はそのままたのしむことができます。花が一段落つく6月頃に、一回りか二回り大きな鉢に植え替えましょう。
まとめ
バラの新苗は1年目の小さい苗、開花苗は2年目以降の少し育った苗なので、育てやすさでは開花苗がおすすめです。バラは難しいように思いますが、病気や虫に遭いながらも毎年花を付けてくれる強い植物でもあります。新苗や開花苗で、憧れのバラを育ててみましょう!
日本生活環境支援協会にはガーデニングアドバイザーの資格があります。こちらの公式サイトから確認できるので、チェックしてみてくださいね。