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子供は「信用」できないけど「信頼」することはできる。

子育て本でよく目にする「子供を信じてあげましょう!」という話。いったい、子供の何を信じてあげればいいのかよく分からない…そう思っているのは私だけでしょうか?

こんにちは!
【子供の能力を高める】子育て研究者kotoです!

前回の記事では、子供の失敗を次の成功につなげるためには、子供自身が行動を選び、その結果を振り返ったり次の行動の目標を立てたりすることが必要である。ということについてお伝えしました!

▼くわしく知りたい方はコチラ!

今回の記事では、子育てお役立ち情報でよく出てくる「子供を信じてあげましょう」ということについて考えていきたいと思います!

◆子供の、いったい何をどうやって信じればいいの?

大きな声では言えないのですが…子育て本で「子供のことを信じてあげましょう!」という内容を見るたび、「信じるって言われても…いったい何をどうやって信じればいいの??」と疑問に思っていました。

親として子供を信じてあげたい気持ちはやまやまですが、実際はやってほしくないことをしたり、すぐに怒ったり泣いたり…親を困らせてばかり。そんな相手を信じろって、ずいぶんきれいごとだなぁ。と、この言葉をなんだか他人事のように感じていました。

子育てに自信のあるママやパパなら、手放しで子供のことを信じることができるのでしょうか?子供を3人の母親でありながら、子育ての悩みが尽きない私は、この漠然とした「よさげなフレーズ」に、いつもモヤモヤしていたのです。

◆「信じる」という言葉の二つの意味。

実は「信じる」という言葉には、二つの意味があります。それは「信用する」と「信頼する」ということ。みなさんは、この二つの違いが分かりますか?

「信用する」というのは、その人の過去の行いに目を向けています。今までどんな実績があるのか、どれだけ人との約束を守ってきたか。そういった過去の姿から、これからも同じように「信じる」ことができると判断した場合、その人を「信用する」ことができるのです。

反対に、「信頼する」というのは、その人の未来に目を向けています。今までのことは分からないけれど、きっとこの人ならこの先なんとかしてくれるだろう。そう信じる気持ちが「信頼する」ということに繋がっていきます。これからの相手に期待する気持ち、と言い換えることができるかもしれません。

「信用する」と「信頼する」。この二つの言葉の違いを考えたとき、「子供を信じる」というときにイメージしているのは、どちらでしょうか?

◆「信用」はできないけれど、「信頼」することならできる。

おそらく、多くの場合が「信頼する」の方なのではないでしょうか。

子供というのはとにかくミスをする生き物。そのため子供の過去には成功よりも、はるかに多い失敗の数々が転がっています。おまけに、今だって現在進行形で失敗中。年がら年中、親を困らせることばかりしています。

「子供を信じる」ということを、過去を拠点にして「信用する」というイメージで捉えていれば、子供を「信じる」ことは難しい。

けれども子供は失敗をして終わりではありません。失敗の数は多くても、それらを経験値として蓄えることで、少しずつ成長していけるはず。

過去や今現在は「信用」できないかもしれないけれど、未来の子供を「信頼」することならできるのです。

親だって人間です。子供のたくさんの失敗を見守りながら、子供のことを「信用しましょう!」と言われても、それは無理なこと。だって、信用できるだけの事実や実績なんてないのですから!

なので言葉の意味を深く説明せずに、「よい子育て」の定型文として、「子供を信じましょう」と使ってしまうのは、ちょっと危険なことに感じます。

私のように子育てが苦手な親にとっては、「子供を信じられない私は、親としてダメなんだ…」と、余計自信をなくしてしまう原因になってしまう可能性が。

でも、子供の未来に対して「信頼する」ことなら、私でもできます。

今は、行動のコントロールがうまくできないかもしれない。けどうまくいかないことも経験しながら、自分自身で考えて行動することで、きっとできる日が来る。そう思えれば、未来の子供の姿をイメージして、子供を「信頼する」ことができるようになります。

未来をイメージすることができるようになると、「今すぐにできないとダメ!」と、結果を焦る気持ちも少しやわらいでいくかもしれません。

今すぐに言うことを聞けず、イヤイヤ言っていても、しばらくして落ち着いたらママやパパの話を素直に聞けるかもしれない。こんな風に考えられるのも、子供を「信頼」しているからこそ。

こういったちょっとした子供とのやりとりでも、子供を「信頼」することで子供への関わり方が変わってくるのではないでしょうか。

そして、大好きなママやパパに「信頼」された子供は、その期待に応えようとするもの。「今すぐにできなくても、きっとできるようになる。そしてそれをママやパパが待っていてくれる。」この安心感が、子供の気持ちにもゆとりをつくってくれるのかもしれませんね。

◆まとめ

今回の記事では、子供の未来の姿をイメージして子供を信頼することで、今現在の子供の成長を支えることができる。ということをお伝えしました!

一口に「子供を信じる」と言っても、なかなか難しいこと。けれども子供のイヤイヤもわがままも、成長の通過点と考え、未来の子供のよいイメージをもって関われたらいいなと思います。

明日も一緒にがんばっていきましょう!


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