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【エッセイ】 試合直後のカープベンチに強さの秘密を見た

シーズン開幕前の下馬評を覆し、首位争いをする好調広島東洋カープ。
オールスター前の勢いそのままに、白星を飾った後半戦初戦。
試合直後、テレビ中継が赤松コーチと大盛選手がベンチで話し込む光景を映していた。

この試合、打撃では今季初打点を挙げた大盛選手だったが、守備では八回の守りで落球し、失策を記録した。
赤松コーチとの話の中身は定かではないが、おそらく失策の場面を振り返っていたのだろう。

印象的だったのは、赤松コーチが決して威圧的、一方的に指導するのではなく、隣に寄り添いながら会話のキャッチボールをしていたことだ。
大盛選手もうなだれる様子はなく、時に考えを伝えながら、赤松コーチの指導を吸収しようとする様子がうかがえた。
チーム内のいい関係や前向きな雰囲気が画面越しに伝わり、ファンとして頼もしかった。
新井監督が「このチームはもっと強くなる」と言う根拠を垣間見た気がした。

勝って兜の緒を締める。
秋が楽しみである。

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