RTA in Japan Summer 2024にNeon Whiteで出走した感想とか
※先に注意です。本記事は私の視点で思ったことを書き連ねているだけです。
▼本出走に関連した記事
・解説 北別府さん
https://note.com/niconico_escape/n/n00f2171fff33
・セットアップ 華乃子さん
https://note.com/kanokonote/n/nc4b6046761a3
RTA in Japan Summer 2024お疲れ様でした!
8月14日(6日目)13時30分頃Neon Whiteで出走した星花リゼットと申します。
Neon White(ネオンホワイト)は硬派で運要素のない実力主義のハイスピードパルクールFPSゲーム。その性質から、RTA in Japan内での立ち位置は本イベントでよく披露される「曲芸」「技術の発表会」「昔遊んだゲームの思い出に浸りながらスーパープレイを見る」ではなく、オリンピックや陸上に近い、プロゲーマーの競技シーンのような「eスポーツ」だったのかなと思います。
この方向性にもかかわらず、リアルタイムで現地観覧して頂いた方やTwitch視聴者と一緒に感動できたのはとても嬉しいです。というか何度もアーカイブを見返して現地での興奮を思い返しています。とても心地よいです。
現地観覧された方やTwitch配信では非常に盛り上がり、また、某🌱匿名掲示板、Neon White海外スピードランコミュニティ(2500人規模)でも否定的な意見は一つもなく、ひたすら実況が盛り上がっていました。
RTA in Japan Summer 2024で出走したゲームの中では、日本での知名度の低さからするとあまりにも盛り上がり過ぎたダークホースだと思います。とにかく、見た方からの評判は非常に高いです!
Twitter(現X)にて、RiJS2024の全アーカイブを見た方が面白かった出走を16個紹介していて、錚々たる出走の中、Neon Whiteも含まれていました。嬉しいね。でも、一番すごいのは7日間ぶっ通しで開催されたイベントのアーカイブをイベント終了から7日経ってないのに全部見たという正統派のあなただよ…。
もしかして時を操る系のバグ利用してません…?
こちらがNeon Whiteのアーカイブです。YouTubeにもアップロードされていますが、Twitchで見る方がリアルタイム時のコメントがそのまま残っているため、当時の雰囲気を感じ取れて良いと思います。
台本のこと
台本・解説については北別府さんの記事で詳しく記載されているため、興味のある方は見てみてね!
私が提案した方針は「レース形式は、進んでいる走者に目が行きがち。お互いすごいことをしているので、両者の見所ステージを考えて解説して欲しい」です。
レース形式で応募される走者の方であれば参考になるかもしれません。
本番出走前
8月14日は9時30分に会場入りし、並走するぴんきぃ1014tさんと解説の北別府さんと合流、そして『ノンタンといっしょ くるくるぱずる』で会場が大いに沸き上がる中、裏でNeon Whiteの練習をしていました。
裏と言っても、観覧スペースの、観覧者が見るプロジェクターと本棚を挟んだ裏手すぐにある小規模な会議スペースです。ですので、会場の生の歓声がはっきりと聞こえてきました。ノンタンに限らず、観覧の方のノリが良かったと思います。いい流れが出来ていました。
今回のRiJは観覧のために応募して、特定の日しか当選していない方が多いはずなので、全力で楽しみにきてますからね。そりゃ一体感で心地よくなるために盛り上がりたいよね。
楽しむのが好きなみんなで集まる空間、最高です。
さて、Neon Whiteの練習のお話…の前に、ガジェットに関して。
私が持っているモニター(ASUS VG259Q)のリフレッシュレートは144Hzなのですが、今回はRiJ運営様の備品である240Hzモニター(Acer KG251QIbmiipx)を使用しました。普段と違う環境でしたが、144Hzより圧倒的にプレイしやすかったです…めっちゃ欲しい。
ちなみにぴんきぃ1024tさんは普段TitanFall2もNeon Whiteも60Hzのモニターでスピードランをしているとのことです。FPSをプレイしている人からすれば信じられないのですが、240Hzを体験したところ、「ヌルヌルすぎて画面酔いする、だめ」とのことでした。120Hzならいい感じだったようで、彼も本番でいつもと違うリフレッシュレートを採用したようです。
キーボード・マウス・マウスパッドは持参しました。
せっかくなのでこれからNeon Whiteを触る方に私の設定や使用しているデバイスをアピールします。よかったら参考にしてね。
とはいえ、FPSのプロゲーマーにありがちなデバイスです。
本番前の練習は1~2時間程行いました。各自台本を読み上げたり、自信の無いステージを反復練習したり、全ステージ通したり。
ちなみに、この日は走り切るまで食事せず水もほとんど飲んでません。健康診断日かよ。理由としては、緊張でお腹痛くなったりしそうだった。
前日に出走スケジュールを確認したとき私達の出走開始時刻は12時頃だったのですが、バックアップ枠の「BIOHAZARD:RE2」が採用され、13時30分の予定となりました。おかげで練習時間が多く取れました。良かった。
ある程度プレイや台本の練習が落ち着いた時、私もぴんきぃさんも北別府さんも極度に緊張していたのか、狭い会議室で立ち、ドラクエの村人の様に部屋をウロウロしている様子が見受けられました。こわい。
そして出番直前、ラウンジにある肘掛け付きの椅子を使用したかったので、スタッフさんに相談して迅速にご対応いただきました。
本当にありがとうございます。FPSゲーマーにとって椅子と机は非常に重要なので助かりました…。
Bipedの時、観覧の方が見るスクリーンの前を二人の男が椅子をコロコロ転がして横切ってしまい申し訳ございません。
出走中のこと
出走中について色々書いていきたい。
ソウルカード(物理)
ゲーム内に登場するソウルカードを実物を見せながら解説していました。後々アーカイブを見た時、カメラを北別府さんに寄せていてなんだこの融通の効かせ方!?と思ったのですが、セットアップを担当された華乃子さんの機転により、出走直前に解説の北別府さんと打ち合わせをしていたようです。音声のセットアップもしないといけない短い時間の中、イベントをより良くしようと奮闘するスタッフ・ボランティアの方々は本当にすごい。
その結果、視聴者だけでなく、海外スピードランコミュニティ内での実況でも触れて頂き、すごく欲しがっている様子も見受けられました。
この物理ソウルカードは、RTA in Japan開催1日前に「出走後の記念撮影で持ってたらNeon White走ったぜ!感が出ていいな~」と思い作成しました。セブンイレブンのプリンターの写真プリントで印刷して、カッターで整形してトランプにのり付けして強度をもたせたものです。本番でがっつり使ってくれるとは思わなかった。
海外コミュの方にこれは日本のセブンイレブンのプリンターで作ったんだよと伝えると、「私達は日本へ行かなければ」とノリよく反応いただきました。
本日は3Dモデルお披露目配信にお越しいただきありがとうございます!
約5万人の同時視聴者の中、「本日は3Dモデルお披露目配信にお越しいただきありがとうございます!」とアピールしました。この発言をしたことにより、RTA in Japanの会場およびTwitch配信ページは個人vの星花リゼットによる3Dお披露目配信会場と変化し、個人勢としては異例の同接5万人を記録しました(冗談です)
閑話休題…ここからが本題です。これは承認欲求を満たそうとして言ったわけではなく(ウソ、1割くらいはあるよ!人間だもの)、理由があります。
私はVstreamerなので、現地参戦するにあたり、変装のためにウィッグを被り、首元にはリボンを着けてコスプレのような格好をしていました。この姿、リアルタイムで見ていただいた方は「違和感」を覚えたと思います。「何でこんな格好をしているんだろう…?」と。
視聴者の感じるその違和感を払拭すると共に、また、それが身内ネタのような形で終わらないように「3Dモデルお披露目配信へようこそ!」とユーモアとして表現。話にオチを付けないことで、視聴者自身がツッコミ役として反応しやすいように演出しました。本イベントは多くの視聴者が自由にリアクションできるので、視聴者体験は大事だと考えていて、とにかくみんなと一緒に盛り上がりたい気持ちが大きかったです。
様々な配慮を経て、この発言を台本として取り入れています!
73ステージ目『鏡』
画面右 ぴんきぃ1024tさんの見せ場ステージです。走者としては「TitanFall2のRTAで鍛えたキャラコンにご注目ください」と紹介されていましたが、その極地と言えます。私はこのルートを使用して安定して突破出来ません。また、私が採用しているルートより5秒程速いです。
解説の北別府さんはこのステージの解説について「順番が一つでも狂うと出来ない非常に精密な操作を行う必要がある」と概要を説明しました。
映像として地味に見えるかもしれませんが、ぴんきぃ1024tさんはべらぼうにうめぇプレイをしているため、具体的に解説します。
ちなみに、「ドミニオンのジップラインが描く直線は、栄光への架け橋だ!」は北別府さんがめっちゃ言いたかったみたいです。20年前のアテネオリンピックでの名言ですって。大いに盛り上がって良かった。
84ステージ目『砦』
画面左 星花リゼットの見せ場ステージです。走者としては「驚異的なエイム力にご注目ください」と紹介されていました。そのエイム力を存分に発揮したステージです。このカテゴリにおいて、このルートを採用している日本勢は私だけです。砦内部を通るルートより5~6秒程速いです。
クリップの見た目と北別府さんの解説通りなので、追加の解説は特にありません。
配信映えする視点移動と、正確で無駄のない狙撃を行い、ここが成功した時、ワールドカップで日本がゴールを決めた時のような感動があったのではないでしょうか。
普段の練習ではもっと絵面が汚くなる(エイムがブレブレで銃を乱射したり、視点をくねくねさせて美しくない)のですが、本番のあの綺麗さはまじで自分で自分でも驚いた…。
この前のステージで解説の北別府さんから「次のステージは、難しいことをやります!」を3回言われて重圧がありましたが、成功できたのはほんとよかったです!
終わりの挨拶
出走後の英語の挨拶について。カッコ付けたかったわけではなく、普段からお世話になっている海外コミュニティ向けへの挨拶(ファンサービス)となります。
Jumbo Time というワードについて。
「Big time」は一流という意味のスラングで使用されます。では、
「Jumbo Time」(ジャンボタイム)ってなんだろう。この言葉自体には特に意味はなく、海外コミュニティ内で私が発祥となったミームとなります。
英語で挨拶した時は海外コミュニティでも反響が大きく、Twtichではクリップも作成されていました。コミュニティの方々はノリが良く、また、日本人と似てクレバーな笑いを好む方々が多いので、居心地が良いです。
言語の壁を超えてお互い熱狂できるのは本当に素晴らしいことだと思いますし、これまで頑張ってきたことが甲斐がありました。本当に幸せな時間でした。
出走を終えて
Neon Whiteは今でも海外でめちゃくちゃ流行っているゲームなのに、今では知る人ぞ知る隠れた名作のような扱いになっています。発売から2年も経ってますからね。
私はRTA in Japanで世界レベルのプレイングを披露することでこのゲームに少しでも興味を持って頂きたい!という意思で配信者となり頑張ってきました。
去年の10月。このゲームを初めてプレイしたときからRTA in Japanで楽しそうに走っている私の姿が想像出来ていて、そこから約10ヶ月間取り憑かれたように練習していました。
本番でも練習以上の成績・話題性を残すことができたので良かったです!
既に遊んだ方も、私がRiJという大舞台で走って話題性を作ることにより、「Neon WhiteはRTA in Japanでも出走された楽しいゲームだよ」と紹介することができるようになりました!盛り上がれSNSオタクトーク
ちなみに、普段の私の配信を見てくださる方の比率は、日本人10%、海外90%です。
英語ニキと交流して、実際に使える英語を話せるようになりたいという個人的な目標がありました。そのおかげで、毎日を楽しく過ごすことができました。
今後の展望…というか妄想なのですが、RiJ経由で知った大手配信者やストリーマーの方にNeon Whiteを遊んで頂き、このゲームがマイナーなものでなく、定番ゲームとして親しまれることを心から願っております。
そしてレイド頂いたりコラボして頂いたりして私星花リゼットも配信者として躍進したいなーーーー!!!!!!!!頼むぞみんな。おれだって人気になりたいぞ??
RiJ運営様へ、多くの応募タイトルの中からNeon Whiteを採用頂き、本当にありがとうございました!
そして、頑張っている中、青春の1ページのように一緒に頑張ったぴんきぃ1024tさん、北別府さん、そして裏で常に支えてくれたカゲタロさんに大きな感謝を…!
…とまあ、明るい気持ちもあるのですが、出走後は憑き物が落ちたような感じがありました。取り憑かれたようにやってたからね。
満足感と、ここまで毎日頑張ってきたことはもうしなくていいんだという、日常に穴が空いたような空虚感というか。
例えるならば、一人孤独にラスボスを倒し世界を救った後、草原の岩陰に寄りかかり満足気に青空を見上げているような気持ちでした。
ここまでは明るい感情なのですが、数字というものは残酷です。
YouTubeのアーカイブの再生数の伸び方はあまり良くないですし、エゴサをしている中で3D酔いしている人も少なくなかっため、「今まで頑張ってきたことって、もしかして誰の心にも響かなくて、独りよがりの自己満足だったのでは?」と勝手に落ち込んでいました。
しかし、そんな中、ファンアートを描いてくださった方が居ました。
このファンアートを見た時、涙がボロボロ出てしまって、人生の10ヶ月を捧げたことが報われた気分になりました。もうこれ最終回です。
私とは交流のなかった方なのですが、それでもNeon Whiteのイラストを中心に描いて頂いたことで、めちゃくちゃ嬉しかったです。
ありがとう…という気持ちでいっぱいでした。お気持ちごめんね。
とにかく、自信を取り戻しました。これからも配信者として頑張るぜ!
走者・解説をお呼びした振り返り配信のアーカイブもあるので、よかったら見てみてね!
おしまい!
記事はここで終わりです。
出走関連の話は↑まででまとまっています。
ここから先はおまけ。適当に書き連ねています。
Neon White日本勢の年表
図の通りです。人間関係が整理されてわかりやすくなるかな。こういうの好きな人いる?私はめっちゃ好きなのでまとめました。
ホントはこの記事でNeon Whiteに出会ってからRiJまでの10ヶ月間、どのように頑張ってきたかアツい自分語りを書こうとおもいましたが、力尽きました。知られざる過去編みたいな感じで今後明かされることを期待しています。
海外コミュニティでの立ち回りについて
打算的なものではないのですが、海外コミュニティに受け入れられてもらうために意識したことを記載します。
▼発言しすぎない
コミュニティ内での発言量は1日5回までに留める。
1回1回の発言の質を高め、失言を避けることができます。
▼ハイコンテクストに頼っても良い
私は雑なmemeを作るのが好きなので、自分で作成したミームを定期的に貼り付けて「この人はジョークの分かる人なんだな」とコミュニティ内での存在感を高めていきました。
▼意思や立ち位置を明確にする
「ただ思っていることを言う」とは違います。何の目的で何をしたいのか、はっきり述べることが大事です。それさえ伝えられれば、快く協力して頂いたり、それに沿った配慮をしてくれます。
例えば、友達になりたいなら、「あなたはユーモアのセンスが合って気が合うので、仲良くしたいです」くらいでも良いです。
▼英語特有の文化を尊重する
例えば英語話者のコミュニティには「pronouns」の文化があります。
日本語は一人称で性別や個性を出すことができて、自分ひとりで完結します。
英語の場合、一人称は「I」だけであり、個性を出すためにはhe/himといった三人称で他者に「呼んでもらう」必要があります。これを間違えると、想像もつかないレベルで大きなトラブルに発展します。
相手のプロフィールを事前に確認して、適切な三人称を使用してください。
google翻訳等で日本語から英語翻訳する時、勝手にテキトーな三人称代名詞が挿入される場合があるので、まじで気をつけてね。
間違えそうな場面では、二人称である「You」(あなた)と「Y'all」(みなさん)を多用しています。
RiJ採用時のNeon Whiteの評価について
電ファミニコゲーマー様のSteamサマーセール記事にて、Neon Whiteが最初に紹介されていて、紹介文の中に「RTA in Japanに採用されている」と書かれていたのが認知されているようで私のことのように嬉しかったです。
クソデカ自我。
RiJ採用発表の時、某掲示板で私達に近い評価をしていただいてる方がいらっしゃいました。
Neon Whiteについて採用時に触れて頂いたのは、これくらいかなあ。