自費リハビリと通所リハビリの5つの違い③
回復期リハビリテーション病棟と通所リハビリを経験し、その後自費リハビリ施設で理学療法士として働く私が、通所リハビリと自費リハビリとの違いについてお伝えします☆
本記事は、こちらのコラムの続きです。見られていない方はこちらからお願いします!
自費リハビリと通所リハビリとの5つの違い①
https://note.com/seika_kashika/n/n80887d0b3770
自費リハビリと通所リハビリとの5つの違い②
https://note.com/seika_kashika/n/ne7f1e36f4860
通所リハビリと自費リハビリの5つの違い
1.保険を使う
2.送迎の有無
3.目的の違い
4.関わり方・関わる時間の違い
5.セラピストの違い
今日は4つ目からご説明しますね☆
4.関わり方・関わる時間の違い
成果を出すためにとても重要な部分で特にセラピストの関わり方と関わる時間の違いをご説明します。
通所リハビリテーションは介護保険のサービスで、個別の関わりよりも集団の関わりを中心にサービスが構成されています。
通所リハビリテーションは介護保険サービスの中では、リハビリがメインの他サービスのため、充実している方ではあるのですが、通所リハビリテーションの中でマンツーマンのリハビリを受けられる時間は20~40分程度であることが殆どで、筆者がヒアリングした中で最も長かった方で60分関わってもらっているという方が最長です。
だいたい20分~40分と思ってもらうと良いと思います。
その20分~40分もベッドでマッサージのようなことをしておわりみたいな事業所ももしかしたらあるかもしれません。
マッサージで良くなっていく方はいいのですが、多くの方はマッサージだけでは良くなりません。少し考えていただければわかると思います。
さて、その一方で自費リハビリでは、多くの施設では60分~90分のマンツーマンリハビリを提供していることが多いようです。
時間が長い分、できることが多いというのは当たり前ですが、身体のコンディションを整えたり、身体や手足の使い方を一緒に学習したり、と様々な取り組みを行うには十分な時間です。
また関わり方の部分ですが、通所リハビリでは期間が限定されていない場合が多く、通い始めたらずっと通ってくるような形になります。
生活リズムを作れるという部分では良いのですが、どうしてもマンネリ化してしまい、リハビリ内容が5年前からずっと同じという方の話を聞いたことがあります。
もしかしたらセラピストの方もルーティンワーク的にリハビリサービスを提供しがちで、試行錯誤を繰り返すような関わりになりにくいかもしれません。
また週に2~3回通ってくる方が多いため、自宅で行うトレーニング指導を行っているところは少ないかもしれません。
一方自費リハビリでは、とにかく成果を出すために通ってもらっていますので、成果を出すために何でもやります。
トライアンドエラーを繰り返すため、成功する(成果が出る)可能性もかなり上がります。
また同じように麻痺などの症状がある方が多く来られているため、ご利用者さんの様々な取り組みと結果が蓄積されています。
同じような症状の方がどのような取り組みを行なって、どのような成果が出たというのがまとまっているという意味です。
そのため、段々と成果を出せる時間が早くなってきています。
セラピストや利用者が改善するために来ているという点で、少し通所リハビリとは異なってきますね。
5.セラピストの違い
セラピストの違いは、本当に運です。
通所リハビリでも、自費リハビリでも、自分に合うセラピストと出会えるかは人生を決めると言っても過言ではないと思っています。
そのため合わないと思った場合は、他の施設に行ってみるとか色々取り組んでみましょう。
セラピストも利用者さんも人間ですので、合う合わないは必ずあります!
通所リハビリは医療機関に付随するサービスであることが多いので、セラピストは医療機関からの異動などで働いていることも多いでしょう。
一方、自費リハビリ施設で働くセラピストは、自分で事業をおこしたか、まだまだ新しい自費リハビリの分野で働こうと思った方なので、少し医療機関で働くセラピストと違う雰囲気があるかもしれません。
どちらが良い悪いではなく、とにかくコミュニケーションも含めてやってみないとわかりませんので、ぜひとも色々なセラピストと話してみていただきたいと思います!
千差万別ですよ!
次は自費リハビリの探し方です!