キューブドラフトを作ろう#2【手持ちのカードからキューブを作ろう】
前回
https://note.com/seika4725/n/n1c582c4f10be
四の五の言わず良いから始めろ!って具合で書かせていただきました。今回はイチから作ってみたい方向けの内容となっております。
が、特別ややこしい内容は抜いて書いたつもりですので先ずは飛び込んでみようって感じで書いています。
最も簡単なアプローチ
キューブを作るにあたってのアプローチは多岐に渡ります。しかしそれらの多くは難易度がとても高く、オリジナルで組もうとするととてつもない難易度になるのです。
何故ならMTGのカードはとほうもない種類があり、その中から自分の思う100枚や180枚、あるいは360枚~をゼロから組もうとするのは…とてもではありませんが現実的ではありません。
前回にも書きましたが、あなたの手持ちのカードで使われていないカードから始めるのが本当に手っ取り早いです。制限がある方が構成するのが簡単な場合があることを忘れないでください。
が、今回はそれなりにちゃんとしたのを組みたい人向けに書いていきますので、適当に引っこ抜いた100枚とかではない物を提案させていただきます。
キューブを構成する要素を集める
あなたの手持ちのカードで使わなくなった中から、あなたの好きなカードを好きなだけ取り出してください。
それは、スタンダードの時によく使ったカードかもしれません。あるいは、下環境で使っていたけど時代に付いていけなくなったカードかもしれません。相手によく使われたカードがパックから出てきた宿敵かもしれません。デッキを更新しなくて、使わなくなったデッキももしかしたらあるかもしれません。あるいは、禁止になって使えなくなったカードも、もしかしたらあるかもしれませんね。
そういった思い入れのあるカードをとにかく抜きだしてください。
こういったカード群から作ることは、無限にある選択肢から制約を作り、同時にあなたのオリジナリティを生み出します。
そして同時に、おそらくは最も安価で手っ取り早くキューブを組むことが出来ます。
好きなカードを取り出す時に、そのカード群によるシナジーやパワーバランスを気にすることは現段階では必要ありません。その先に楽しみがあるんだと思っていてください。
そうしたら、汎用性のあるカードをあなたの所有するコレクションから抜き出していってください。それはドローソースであり除去でありマナ加速手段でもあり、そしてマナカーブに沿ったクリーチャーでもあります。
この時に、あなたのコレクションもついでに整理してしまいましょう。思わぬ発見があるかもしれません。
興味を引く要素、足りない要素を発見しよう
そんなこんなでカードを集めたら、それらの中から次の4つを見てみましょう。
・強調したい特定のカードはありますか?
・浮かび上がっているメカニズムはありますか?
・興味を引くテーマはありますか?
・不足している色やカードタイプ、それと効果(例、除去とか打ち消しとか)はありますか?
自分の注意を引く要素からテーマを決めていきます。
自分が輝いてほしいと思うカードをいくつか決めます。そうなるとどんなデッキが見たいですか?組みたいですか?
するとどうでしょう、自然とそのキューブが目指すパワーバランスが見えてくるはずです。
どんなデッキを組みたいかは、ピンと来ない場合はキーカードになりえるカードや多色のカードを見てみると、こういうのが組みたい!っていうヒントが得られるかもしれません。
不足しているカードは…近隣のショップから買う必要があるのでこの出費はやむなしです。
そうしたら目指すキューブ全体の構想や大きさを決めていくのですが…現段階では明確でなくて良いです。
個人的におススメのサイズは2~4人で遊べる100、180、200、240枚くらいです。360は安定して8人くらいの人を安定して集められるコミュニティにいる人向けかと思います。
キューブを編集しよう
ステップ2で素材が揃い、全体的な構想を決めたのでキューブの編集に入ります。
これが非常に難しい作業です。なぜなら、明確な正解が存在しないからです。
ひとまず、クリーチャーのマナカーブを埋める事は置いておいて、あなたのリストからカードを追加したり抜いたりするのですが、まあ先ずはやりたいテーマがどれだけサポート出来ているかを見ていきましょう。
例えば…
リアニメイトしたい、では墓地にフィニッシャーを落とす手段はどれくらいあるか。そしてサポートするカードがちゃんと行き渡るか。少ないと思うなら余分に追加することも必要です。
サポートが難しいパターンもあります。例として、特定の部族を取り上げた能力がある、しかしその部族の枚数が十分ではない。ならそれは抜いても問題ないですね。みたいに。
そして重要なのが、基準となるようなカードがどれくらいのパワーレベルにあるのか。ここで基準となるだろうカードは、ステップ1で選んだお気に入りのカード群である可能性が高いです。
大まかに言いますと、この基準がレガシーレベルなのか、スタンダードで花開かなかったカードなのか等々です。そして基準となっているカード群の中から大きく外れているカードは、リストから抜いても良いカードである可能性が高いです。具体例は出せないのでそのカード群から見て判断してください。
しかし、完全に均衡を保ったバランス取りは難しく、パワーが低いカードはゲームに影響をほとんど及ぼしませんし、逆に高いパワーを持つカードは爽快感を得られそれがスパイスになったりもします。
カードを追加することはとても簡単ですが、リストから抜くことはとても大変です。ですが抜いたからと言って絶対に入れないと言うことはせず「もしかしたら使うかもしれないリスト」に入れておけば、また使う時が来るかもしれません。
重要なカードを忘れていました。土地カードです。
キューブはセットドラフト(ドラフトブースターのドラフト)と違って、とても多くの多色土地を使います。それはキューブ内全体の10~20%にも及びます(余談ですが、私のキューブは210枚中40枚が2色土地です。約20%が土地)
そして、公式が出しているようなキューブの多くは、とても強い土地カードを使っている事がほとんどですが、ギルド門やゲインランドのようなタップインランドを使っても構いません。なんなら、タップ状態で場に出るの文字を消してしまうこともキューブでは許されます。
タップインで土地をプレイしてもMTGは楽しいので安心して土地カードは選んでください。
*個人的におススメなのは占術ランドです。
遊ぶ、そして編集(これらの繰り返し)
最も重要なステップです。
遊ばなければキューブはただのでっかい紙の束です。一人回しなんてことも出来ません。
そしてお気に入りのカードが入っているでしょうけど、そこにあなたのお気に入りのゲームプレイが入っているかはやってみなければわかりません。
この遊ぶことは出来るだけ、早く!迅速に!行ってください!
「そうは言っても完璧なキューブじゃないよ」っと思うかもしれませんが、そもそもキューブに完成形は無いのと、いきなり完璧なものは生まれません。世に出ている多くのゲームも大量のデバックが行われて世に出ているのです。遊んで楽しむけど毎回がデバックみたいな感覚です。気楽にいきましょう。
遊んだ後に、変更点が浮かび上がってくるでしょう。
それはカード単体か、色毎の強さか、テーマか。何が出てくるかはわかりません。リストから抜けるカードは弱すぎるか強すぎるか、もしくは好きではないプレイ体験をもたらすカードかもしれません。
カードが抜けたら追加するカードがありますが、もしかしたら入るかも?はあるに越したことはありません。
キューブを作る時、最初にあなたの手持ちのカードからと言いましたが、編集する時はこれが活きる時です。あなたのコレクションから入れ替えが発生するでしょうから、費用やショップへ行く時間が掛かりません。
作る時、入れ変える時、そういう時に足りないカードはショップに行く必要がありますが…。それでも、手持ちのカードから始めるのはとても懐に優しく時間も節約できます。
しかし、このコレクションから使いたいカードを使うというのは、スタート地点です。新しいカード、持っていないあれを入れたら面白くなるかな?っとなるかもしれませんが、購入する前に出来ればプロキシーでテストしてから購入することを勧めます(それが高額カードであるなら猶更)
他人のキューブを参考にしてリストを埋めたい
そういう人は少なからずいると思います。私もそうでした。
なので、おススメのサイトをご紹介します。
こちら、cube cobraです(海外のサイトなのでリンク先は全て英語)
ここでSearch Cubesから探したいキューブ(180枚で構成されたキューブなら180と入れて検索すると出てくる)を見つけて、リストを見て、カードの配分を真似するのも手っ取り早いです。
どのキューブを真似すればいいの?っと思うかもしれませんが、キューブのオーナー10人に聞いたら10人全員が「私のがおススメだよ!」って言うとか言わないとか。
なのでどれを参考にしても良いです。なんなら直観で選んでも問題ないです。配分を真似して組んでも、そこからあなた好みに変えればそれは立派なあなたのキューブです。