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まさかブラジル独立200年、この時、この場所に
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ブラジル2日目は本門佛立宗ブラジル教区中央寺院サンパウロ日教寺の移転先の土地を視察しました。
2018年、日教寺の移転という巨大な事案が発生し、まずは移転すべきか、すべきでないか、どの土地が最も適しているかなど、様々な大きな課題が浮かび上がり、10月末から11月にかけて急きょブラジルに出張しました。
わずかな期間でしたが、インタビューを重ねて70ページに及ぶレポートを作成し、提出しました。
実に、日教寺の移転は「ミッション・インポッシブル」というべきもので、建物の限界、法律による規制、契約によるタイムリミット、資金による制約、プロジェクトそのものの可否、内容、全ブラジル教区における合意形成など、不可能を可能にしなければ中央寺院を失ってしまう、絶対に叶えなければならないのに、叶えられない可能性の高いご奉公でした。
翌年、パンデミック直前の10月にも再びブラジルに参りました。ブラジル教区は一致団結してご宝前に向かい、一つになってご祈願を続けました。委員会が組織され、この超巨大な事案に向かい、もはや人間の力には限界があり、見えざる御法さまの力にお縋りするほかないと決意していました。
およそ2年間、ブラジル教区のカテドラル(大聖堂)、中央寺院にふさわしい土地を探していました。そして、この物件に巡り合いました。
ブラジルの独立記念講演、サンパウロ市イピランガの丘にある独立公園、サンパウロ州立イピランガ博物館(別名「サンパウロ大学パウリスタ博物館」)の近くで、様々な物件の中で何と最も現在の日教寺に近い場所に「掘り出し物」の土地が出たのでした。
もう、常識では考えられないことで、みんな心の内で強烈な喜びを持ちながら、慎重に、慎重に、このご奉公を進めてくださいました。そして、ついに完全にこの土地を取得すること、行政からの建設許可が下りたのでした。
しかも、今年は1822年のブラジルの独立宣言からピッタリ200年目。つい先日、独立200周年記念イベントが行われたばかりなのです。
今回、鈴木御導師にご視察をいただき、起工式を取り行っていただくこととなりました。
この数年、オンラインの会議では写真、地図、ドローンの映像などを見てきましたが、実際に訪れてみて、広大な面積を誇る本当に素晴らしい場所や土地であることを実感しました。
夜、このプロジェクトの委員会の皆さんと会議を持ちました。鈴木御導師からのご挨拶、委員会から経過説明、プロジェクトの概要の説明、様々な質疑応答が行われました。
ミッション・インポッシブル。まだまだ課題はあります。簡単なご奉公ではありません。しかし、今こそ挑戦すべき、全力でさせていただくべきご奉公に違いありません。
あまりにも大きなご奉公になれば躊躇する心も生まれます。みんなで力を合わせなければ到底できません。誰がファースト・ペンギンになるか。一人ひとりに立ち上がっていただく必要があります。誰かが率先垂範、飛び込んでいく必要もあります。
いずれにしても、超巨大なご奉公でしたが、みんなのご信心によって、また大きな山が動くのを目の当たりにしました。ありがたかったです。
ありがとうございます。