今生人界、最後の御講
年の初めから大切な大切なご奉公が続きます。
昨日は御講が3席。最後の御講は池田さんのお宅でした。
池田さんは3年前に大病を自覚されていましたが、コロナ禍で病院での診察や治療ではなく、そのまま自宅での療養を選択されました。1年前、余命半年と宣告されましたが、同じく入院や抗がん剤の治療を選ばず、自宅で過ごされてきました。
1年が経過し、本当に不思議と痛みもなく、ご主人と長女の一枝さんに見守られて日々を送られてきました。昨年末、食事が細くなってきたことから、今生人界、最後の最後に住職を迎えて御講を奉修したいとのお話をいただきました。
そのお話をお聞きして、「1月の御講の予定は池田さんの御講を中心にシフトを組もう」と話し合い、昨日の御講を迎えました。
ご容態を心配していましたが、見事に待っていてくださいました。さすがです、利江さん。御講の始まる前、ベッドまで行って手を握り、しばらくお話をしてくださいました。
池田家の護持する御本尊さまは利江さんのお父さまの護持名で、昭和5年、1930年、日晨上人ご染筆の御本尊。戦時中、大空襲の時には利江さんが背中に背負って防空壕へ避難し、3日間ほどそこで過ごした、今年で93年目の御本尊さま。
御法門では、一枝さんに付き添われ、椅子に座ってお参詣くださいました。病状、容態を思えば、考えられないことです。ご本人の口からしっかりとご挨拶、お話を聞くことも出来ました。奉修後、みんなで記念写真を撮らせていただきました。本当に、ありがとうございます。
今生人界、最後の御講。覚悟を抱いて奉修された御講です。昨日は人の上、今日は身の上。それぞれに訪れる無常の定め。その姿勢、そのご信心に学ばせていただきました。
1月5日、長松寺のご宝前でご回向の一座を奉修させていただきました。兄、姉、妹と、3人で営んだお父さまの三十三回忌。揃ってお参詣できたこと、感慨無量でした。お教化子の大西さんがしっかりご奉公くださっていて、これもすごいことです。どれだけお父さまが喜んでおられることか、胸がいっぱいになりました。
昨日は17時前、妙深寺に戻りましたが、夜の会議まで体力が持たず、倒れるようにベッドに沈んでしまいました。
真夜中過ぎ、ディリーパ良潤師が無事に到着。今回は佛立アンバサダーとしてではなく、妙深寺で1週間ほどご奉公していただきます。
毎日寒参詣のご供養を作ってくださっているみなさま。昨日はご供養をいただく時間もなくなり、申し訳ないので記念写真だけ撮りました(笑)。ありがたいです。一ヶ月のご奉公、すべての教区、教養各会、何とぞよろしくお願いいたします。
今日は日曜日。御講も3席予定されています。誰にとっても二度と戻らない一生分の一日です。
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。