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ゴンドラの唄

結納式。とっても大切な結納式。人生の節目。

心の奥底から、今生人界の幸せを願っています。

命短し、恋せよ乙女。

いのち短し 恋せよ乙女
あかき唇 褪(あ)せぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日(あす)の月日は ないものを

いのち短し 恋せよ乙女
いざ手をとりて かの舟に
いざ燃ゆる頬(ほ)を 君が頬(ほ)に
ここには誰れも 来ぬものを

いのち短し 恋せよ乙女
波にただよい 波のよに
君が柔わ手を 我が肩に
ここには人目も 無いものを

いのち短し 恋せよ乙女
黒髪の色 褪(あ)せぬ間に
心のほのお 消えぬ間に
今日はふたたび 来ぬものを

「ゴンドラの唄」
吉井勇作詞
中山晋平作曲

この歌には原典がある。少なくともそういう説があります。

フィレンツェ・メディチ家のロレンツォ・イル・マニーフィコが、謝肉祭のために書いたという「バッカス歌」。

Quanté bella giovinezza,

che sia fugge tuttavia,

Chi vuol essere lieto, sia:

di doman non cé certezza

青春とは、なんと美しいものか
とはいえ、みるまに過ぎ去ってしまう
愉しみたい者、さあ、すぐに
たしかな明日は、ないのだから

ヴェネツィアでも流行したというこの曲を日本の文人が聴いて吉田勇にヒントを与えたとも言われていて。

人間の織り成す物語に興味ある者にとっては格好の題材ですね。

今日、結納を迎えた二人。長い長い人間の歴史の中で、二人は生まれ、そして出会った。

今生人界、最幸の時間を過ごしてほしい。

二度と戻らない人生だから、徹底的に意義深く、徹底的に前向きに、挑戦してください。

南無妙法蓮華経
おめでとうございます!

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