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再び心のエネルギー革命について


今回の米国出張のクライマックスはロサンゼルス組親会場のお総講でした。平日にもかかわらずお参詣をいただき、初めてお会いする方々もおられて、ありがたかったです。ありがとうございました。

4日間、一人で親会場に泊まらせていただきました。ご宝前のお給仕をさせていただきながら、長い歴史とこれからの未来について思いを馳せていました。

ロサンゼルスからサンフランシスコ、サンフランシスコからロサンゼルス。一生の思い出となる出会い、笑い、語り合いがありました。

こちらは9月7日の午前5時半を過ぎました。すでに北崎立耕師は夜中のフライトで帰国の途につきました。濃密な、そして大切な、やはり少し難しい、今回の出張ご奉公でした。

しかし、困難な中にこそ、本当の功徳があり、本物のご奉公があると教えていただきます。楽な中にチャンスは少なく、大変であればあるほど可能性は広がります。

「うれしさは みのりのためにする苦労」

「我が身をくだりて人をたて徳は人にゆずりて苦労は我に引きうくるようにするを本因妙と申候」

心一つで世界は灰色になったり、真っ赤に燃えてしまったり、光を失い真っ暗闇になってしまいます。

嫌なことを言われた、嫌な人に出会った、仕事を失った、事故にあった、病気になった。大丈夫だ、今日は調子がいいぞ、と思っても、そんなことが続いたら、冷静ではいられません。

実際イヤなことばかりで、どこにも行きたくない、誰とも会いたくないという人の話を聞きます。人間関係も誤解や勘違いだらけで疲れる。職場でも友だちグループでもしっくりこない。くたびれる。いっそ一人が楽だと思ったりする。仕事も先が見えない。少し先のことを考えると不安で仕方なくなる。

喜怒哀楽は人間らしさの一部ですが、浮いたり沈んだり、モチベーションを上げるのに苦労しながら生きている人、モチベーションが上がらずに毎日をしのいでいるという人がとても多くいます。

せっかくの人生なのに、疲れて、おびえて、枯れて、燃え尽きて、毎日をしのいでいるなんて、勿体ないことです。

もっと生き生きと、清々しく、いつまでも若々しく、いつまでも心も身体も健康で、喜びを忘れず、過ごしていきたい。疲れること、イヤなことが多い世の中、無常の人生でも、心豊かに毎日を過ごしてもらいたい。

私は、その答えが真実の仏教にあると確信しています。それこそ「心のエネルギー革命」です。

喜怒哀楽は人間らしさの一部だとしても、あまりに浮いたり沈んだりを繰り返していたらそれこそくたびれ切ってしまいます。

ですから、少しでも心を定めて、愚かで恐ろしく、儚く暗い状態にならないようにすべきなのです。

人生は難しい。モチベーションを保つこと。いい日も、悪い日も、自分も幸せで、他人も幸せにする心を育むこと。簡単ではありません。

しかし、御宝前に御題目を唱え、菩薩の誓いを立てるということは、暗い力に引きずられて落ちていく私たちの心の手綱を握り、簡単に沈まない明るい世界へ導いていただくための教え、修行なのです。

つまり、心にエネルギー転換を促す、心のエネルギー革命を起こす運動が私たちのご信心です。

どれだけ厳しい世界にあっても、どれだけ苦難や困難に直面しても、生きる力を失わない、エネルギー、モチベーションを失うことなく、むしろそれらを新たな力に変えて、清々しく、心豊かに生きてゆく。それが本物の佛立仏教徒のはずです。

私たちが目標とする菩薩こそ、クリーンで何の害もない、永久で不滅、持続可能なエネルギー源を持つ人です。

御教歌
「苦しみを楽しみとして行ずれば  難は菩薩の積功累徳」

つらくないと言えば嘘になるけど、幸せです。今回も最幸でした。

ありがとうございます。

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