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2025年は成城大学開学75周年

いまから75年前の1950年5月10日、成城大学は経済学部と理学部の2学部をもって開学しました。「sful成城だより」vol.15の裏表紙では、1950年代開学当時の大学校舎の写真を掲載しました。

大学開学の最初期は旧制高等学校の校舎を利用していた(sful vol.15掲載)

経済学部は1 年生と2年生の同時募集が認められ、経済学部1年生42 人、2年生22 人、理学部1年生18 人の、計82 人が1回生として入学しました。
学長は高橋穣学園長が兼任、元東京帝国大学の中川友長教授が経済学部長に、元京城帝国大学の大塚明朗教授が理学部長に就任しました。
高橋譲学園長は大学建設に際し、下記の言葉を残しています。
「経済学部に於いては研究室を中心とする個人指導により、学生の研究心を旺盛ならしめると共に、人類社会に於ける経済現象の意味と法則とを高く、広い見地から把握し、それによって、事業経営の知識と能力とを具え得た人間味豊かな産業指導者を養うことに重きを置きたいと考えます。
理化学部に於いては、今後の我国が化学工業を盛んにする必要のあることに鑑み、化学を中心とする学部とし、そして、科学の実用化の能力は基礎科学の知識と研究によって得られるものでありますから、本学部は基礎科学の研究に重きをおくことを特色としたいと考えております。」

成城大学理学部教授陣と第1回生たち

文系と理系の2 学部を設置したのは、学問研究機関としても実業界の要望に応える人材の育成機関としても望ましい決断でした。
経営上の問題で理学部は3年後に廃止となりましたが、経済学部は経済学科と経営学科の2つの学科を有し、大学と共に、創設75周年を迎えます。

1950年代のキャンパス
現在のキャンパス

参考文献/「成城学園五十年」、「成城大学建設趣意-昭和24年」(高橋穣学園長著)
文=sful取材チーム 写真=成城学園
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