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短歌人2019年1月号

こんにちは、短歌人の太田青磁です。
今年最初の月詠です。

ハロウィーン明けたらやたら光りだすそれぞれの駅のイルミネーション
外苑に等間隔にならびたる銀杏幾本かは黄を帯びて
青山に霊園ありてたまさかなれど高祖父の墓参りたり
みんな飲んでるビールをぐっとがまんして日曜特訓の子を出待ちする
サドルの低い子の自転車に子を載せて坂道のぼり一気にくだる
勝どき橋をわたる都バスの右窓に東京タワーが見え隠れする

11月号の作品月評で藤原龍一郎さんに一首取り上げていただきました。

モニターの石原さとみで涼をとる乗車率200%の朝

最近の電車はドアの上などにモニター画面が設置されていて、さまざまな動画が流れている。好きな女優の笑顔が見られれば、満員電車の大混雑も耐えられるということか。単に満員ではなく「乗車率200%」という表現にリアリティがある。

そして、Selectionでも小野澤繁雄さんに引いていただきました。

小学生ですら暗記してくるスピーチを読むしかできない人でいいのか

夏の歌会に出した歌が、秋の号に掲載されて、冬になって評をもらうのはうれしいですね。
感想などありましたらお聞かせいただけるとうれしいです。

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