2018年11月の記事一覧
短歌人2018年12月号
こんにちは、短歌人の太田青磁です。
今月の月詠です。
すっぱりと斜め四十五度に切られた月をしばし見ている
台風一過の運河のみずは鈍くひかり水羊羹のようにゆれおり
夕空にまだらに浮かぶうろこ雲 こわいと言われればこわい気がする
自習室が閉まる十時はサイゼリヤにたびびと算をならんで解きぬ
先生の名前がふたつ並んでる国語便覧「あきのくさはな」
いよいよ年末が近づいてきました。このところ思うように作
短歌人2018年11月号
こんにちは、短歌人の太田青磁です。
今月の月詠です。
モニターの石原さとみで涼をとる乗車率200%の朝
鈍行を乗りついでゆく乗るごとに車両みじかく町はのどかに
雨雲レーダー真紅に染まるセルにいて折りたたみ傘はただの棒なり
マヨネーズ多めで頼む平和園の冷やし中華で夏がはじまる
中華鍋を軽々と振る背筋をビール片手にながめていたり
小学生ですら暗記してくるスピーチを読むしかできない人でいいのか