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「若い女性好き」の代償は自分が払う事になる

どうしようもなくぶっ壊れた＜小説＞を書く人 大野場誠二

　「男は若い女が好き」は以前からいくつかの意味でとても気になっています。Twitterにこんな意見がでてきていました。私は男なので共感と書くのはおかしいですが理解できます。

　まず、全く違う方面から書きますが、インドネシアでのお話です。インドネシアのある地方では女の子は将来結婚する相手をかなり若い時から見つけます。小学生、中学生あたりです。これはその地方の結婚年齢が早いという事ではありません。親がそうしろと仕向けるのです。なぜなら、結婚して家族全体が有利になる身分の相手、そして経済的に困らない相手を選ぶのが必須なのです。女性が身分の低い人と結婚すると身分を下げなければなりませんし、経済の問題はもし相手の家族が困っていると援助の為に自分が苦労しなければならないのです。昔から言われるのは、人生最大の経済活動は結婚なのです。そうした場所に我々日本人が入って行きますともちろん喜ばれます。飛行機に乗れるだけのお金は絶対に持っているわけですから。

　相手を見つける事が経済活動だというのは、感じていないだけで実際は日本でも同じです。これは昔言われた学歴収入を基準に選ぶという事を言っているのではないです。（それもありますが。）それよりも意識されないで行われている事ですが、特に男は女性を「物」だと思っているという事です。

　結婚のような明確な活動を外して考えても、雑誌には女性の写真が掲載されて売られますし、見た目を評価するコンテストはありますし、これは男女ともかもしれませんが若いと若くないが区別されて言われます。綺麗事を言うように聞こえてしまうのですが、私たちはそういう世界で生きています。文化なのか、それとも生物としての性質なのか、仕方ないような、気持ち悪いような感じがします。

　先日書いた、例の「水のふたり」でもそうした事を考えなくてはならない状況があって、少女を登場させています。その方が理解しやすい、というより世間的には普通だからです。

　いずれにせよ、女性の方がこの社会では物として、そして商品として扱われ易いのです。釈然としないものがあります。そして、（手前味噌ですみません）そうした傾向に抗う生き方をする人物も登場させました。

　ここでは性器の事を言っていますが、その人の個人的な思考が「無いもの」として扱われている事への抗いです。

　こうした事で男性はその不都合を感じる事なくこれまでやってきて今もそうしていますが、実は当たり前に思っている中で自分たちにも似たような事が起きている事を認識していないとも考えます。それは男として他の性別の人たちから物のように扱われるというのを超えて、「人間として扱われているか」というところです。

　例えば、女性のところでも書きましたが「若い」と「歳とっている」はどうでしょう？　転職して履歴書をある会社に送った時に年齢を理由に会いもせず、持っているスキルも確認せずに断られる事は日常茶飯事です。仮に仕事を得たとしても給料がそれなりで一所懸命に何かをして貢献したとしてもそれに比例して上がる事は稀です。そうした場合、人はその人自体というのではなくて「頭数」での中の1人に過ぎません。一所懸命勉強して論文を書いても大学名が有名でないという理由で相手にされなかったりもします。

　以前にある高級リゾートホテルに行きました。その時に私はオートバイに乗っていて靴ではなくサンダルを履いていました。もちろん丁寧な対応はしてくれませんでした。ホテルが服装で評価するのはそれも商売なので仕方ないと考えます。ですが、日常でそれと同じ事が普通に起きているのです。ただそれが普通過ぎて感じていないだけなのです。

　私たちの問題として、というのは被害加害という事でなくて、自分たちの意識の問題としてこのまま続けて良いのでしょうか？　私に関しては嫌です。


　女性の事に戻りますが、私はずっとYoutubeで歌を聴いていますが、今本当に大好きなのはあるバンドの中年女性です。その方は年齢を隠しているのかプロフィールには何も書かれていません。もちろんそんな事を詮索するつもりもありませんが、年齢がどうあれ本当の本当に好きです。

　ああ、そうそう、また宣伝ですみません。この作品も恋愛を書いたものですが、男女ともに60歳の主人公にしています。特に女性は60歳の少女と書いています。有り得ない？ 　でも、これからの時代こういうのも普通になると考えるのですよ。


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