風と太陽/子どもの感受性の話
「ママ、ぼくは今、風とおはなしをしているからジャマしないでよ。」
その日、窓から外を眺めていた息子が妻に言ったそうです。風とお話。素敵な考え方もあるものだと感心しながら妻が教えてくれました。
興味深く思って息子に尋ねてみます。風とお話できるの?と聞いたところ、
「うん、できる。風と、太陽とおはなしする。」
2歳の息子が風と太陽と会話。
幻想的で美しいではありませんか。
「そうなんだね。どんなお話をするの?」
すると息子は嬉々として教えてくれます。その日にあったことや、好きなものの話をするのだ、と。例えば「ライオンの話!ガオ〜。いのししをたべる。」とのことでした。会話を続けるうちに、息子から「パパはおはなししないの?」と疑問が飛び出しました。
私は風や太陽と会話したことはありません。嘘をついたら鋭い息子は見抜くかもしれません。ここは正直に応えましょう。
「パパは、風や太陽とはうまくお話できないんだよ…。」
それを聞いて残念そうな顔をする息子に向かって話を続けます。
「パパは水の方が得意なんだ。パパは水とお話するんだよ。雨とか、川とか、海とか。」
息子の表情がパァッと明るくなり、ジャンプしたりくるくる回りながら盛り上がりました。**君は風とか太陽と仲良しなんだね、というと「そうなんだよ!」と大層嬉しそうにしていました。
子どもの感受性はとても高いものです。豊かな想像力も相まって「常識」から外れた空想の世界を楽しむことも多いでしょう。余程の危険があれば別ですが、基本的にはどんなことも否定しないで付き合ってあげたいと思っています。
想像の翼が傷付けられることなく、自由な世界に飛び立てるように。
拙文に最後までお付き合い頂き誠にありがとうございます。願わくは、貴方の感受性が存分に発揮されて、自由な世界を謳歌できますように。
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