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東京マラソン2024☀️
昨晩は22時半には寝た。目覚まし時計を持っているが、普段は使わない生活を送っている。それは、仕事に対して、目が覚める質が高いからだ。しかし、今日は違う。東京マラソンに備えて5:00にアラームをセットしたのだ。だがしかし、目が覚めたのはなぜか2:45だった。その時間をはっきりと覚えている。
おそらく、昨日土曜日は、普段とは違った。日曜の東京マラソンに備えて大した距離をジョギングしていなかったため、身体の疲れがないのだろうと考えた。しかし、布団の中で過ごすとスッとまた眠れた。次に起きたのは3:30だった。もしかしたらこれは緊張のせいかもしれないと、少し笑ってしまった。次に起きたのは4:30だった。そこからはもう起きることにした。
大井町から新宿へはりんかい線一本で簡単に行ける。7時前の車両には数名の東京マラソンランナーがいたが、みな口を閉ざしていた。早朝であり、そして、興奮を各自が押し殺しているようにみえた。
新宿にはかなり早い到着であった。寒さ対策でごみ袋に穴をあけてかぶっている。コートやウィンドブレーカーは走る際には不要だ。手荷物預けの手間、走り終わった後の受け取りの手間を考えると行きついたのがこのごみ袋作戦だ。
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今日は気温が上がるのだが、朝は寒い。誰も新宿都庁界隈のビル群に囲まれた日陰に並ぼうとしない。
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係員が後方の混雑を招くことをおそれ、前に出るようにと一生懸命に誘導するが、誰の足も動かないという何とも言えない哀しい事態だ。日なたを探し、そこに皆が留まるのだ。仕方ない思いと、係員の方の心情が複雑に交差する。
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それでも、時間が迫り、渋々と、前に詰めてランナーは並ぶ。日影が寒い。
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しかし、太陽は動く。ビルを超える高さに至った瞬間、軽く周囲で拍手が起こる「太陽、ありがとー」と。これは、笑った。変な一体感が皆にあった。
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今日は絶好のマラソン日和である。これは楽しめる予感がした。
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小池都知事に見送られ、我々は一斉にスタートする。号砲がなってから15分後にようやくスタートラインを超えたのだ。
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前半に注意すべきは、ここからしばらく下り坂が続く。そして、大混雑の中を静かに小さな歩幅で走るのだ。下りで得られるスピード、そして、群衆の中を縫って走ることはそれはブレーキを使うことであり、体に負担が蓄積される。東京マラソンの注意点である。
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この人数のランナーが新宿の車道を走るのは圧巻である。もちろん、私もそれを構成する細胞の一つなのだ。
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日が昇り、日向の気温が上がっていることを感じる。汗がじんわりと感じられる。
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防衛省の前を追加するのが、ちょうど10時であった。演奏が10時からということで調整されていたのだろう。ZARDの「負けないで」が始まるところであった。私より先を行くランナーたちはこれを聞けていないのだろうか。
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東京マラソンの朝は寒い。並ぶ前にトイレはしているが、走り出す頃にはトイレを求める。私は、さっそくここで最初のトイレに並ぶ。トイレ待ちは、行列が長く、簡単に4~5分を消費する。しかし、これは元々、覚悟しているのだ。我慢しながら走る辛さと、次のトイレも同じように並ぶことを考えると、早め早めが良いのだ。
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秋葉原にきた。この光景は圧巻である。カラフルな衣装に身を包んだ皆が行きかう。これはカメラを構えてしまう。
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上野には行かず、ここで最初の折り返しだ。
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神田駅の高架下を通過する。
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日本橋だ。ここに来るといつも、私は転職したての頃にこの界隈で業務にあたっていたことをを思い出す。あれは、ついこの前のような気がするも十数年も前のことなのだな。
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浅草の雷門。カメラを構え、立ち止まるランナーが増えるポイントだ。東京マラソンのベスト撮影地点の一つだ。
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スカイツリーとウンチビル。
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20キロ地点を通過だ。ここまで、なんてこともなくスイスイ走ってきた。これは、昨年の七月から積み上げてきた、土日の20キロ走の効果であろう。昨年までに感じていた「まだ半分かよ」という感覚が全くないのだ。これは、明確なプラスの効果だ。
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しかし、この光景はしんどい、先が見えない長い一本道、対向車道には、すでに折り返してきているランナーだ。この走力の差はメンタルをやられる。
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やっと折り返しだ。片道4キロほどか。この間、ずっと対向車道のランナーがきになっていたのだが。
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折り返してしまうと、後続の方々のことなど、もう目に入らないものだ。
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永代通りを進む。間もなく銀座が近づく。しかし、さすがに私も歩きが少しずつ混じってきた。
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銀座通りは、ほぼ歩きであった。足が棒になってきた。WAKOビル前を通過し、有楽町・日比谷方面へ向かう。
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日比谷公園までくると、少し元気になった。見慣れた光景、この広い通りを思いっきり占拠してよいのだ。贅沢の極みであり、東京マラソンの醍醐味である最後の8キロが始まる。
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歩く方々が増えてきた。それらを避けながら進む。
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田町駅前の最後の折り返しだ。残りは4キロだ。
残念ながら、五時間切りは無理だろう。
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花粉が飛んでいる。くしゃみは出ないが、頬がひりひりとアレルギー的な何か刺激を感じる。
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もう、残りは1キロ。ここまで来ると、最後の力が振り絞れる。あれほど足が止まりそうになっていたのに、これは不思議な力だ。人体の不思議だ。
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最後の石畳を走る。ここは、毎年、どんなに力がもうでないと思っていてもなぜか全力疾走できる。もう、この後、走れなくなっても良いのだ。ちからいっぱい走る。順位を稼ぐ。
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ゴール!
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5時間16分であった。
去年は、20キロから35キロまでの15キロの区間をほぼ走れないという苦しいRUNになった苦い思い出がある。しかし、それは5時間11分という結果であったようだ。
今年は楽に走れたとおもうも、タイム的には遅かったのかと、少し違和感がある。しかし、次の日に引きずる疲れを最小限にし、最初から最後までを走れることこそ、私が求めているものだ。大満足で終えれたことこそ、収穫である。
一方で、タイムはかつての4時間切りなどはけっしてかなわないレベルになっていることは痛感する。せめて、4時間半くらいにはなりたい。
今シーズンのマラソン大会チャレンジはこれで終わりだ。
そして、次の春が目の前に来ている。