初めまして
自己紹介
初めまして。せいじ、と申します。間も無く五十の声を聞く男性です。少し自分の自己紹介をさせて頂きます。拙文ながらどうぞお付き合い下さいませ。但し、身バレの観点から、もしかするとフワッとした内容になるかもしれず、その点においてご理解並びご了承下さいます事、なにとぞよろしくお願いいたします。
アートやデザインの世界が好きです。決まった何かというよりも、その世界観や雰囲気、感覚的なものに魅力を感じます。美しい。そう感じる人間の感情や、そんな気持ちに包まれる誰かの景色にも惹かれます。とても人間らしい素敵なものだと感じています。
あまり幸せな青春時代を過ごしては参りませんでした。生活に不自由したというわけではございませんけれど、自分の身にふりかかった理由無き症状に苦しみました。これは当時はまだ無かった表現だと思います。いわゆる病んでいました。誰のせいでもなく、ただたまたま自分の身に起きた出来事。心から笑えるまでには、何年も時間を必要としました。
どうやってそれを乗り越えたか、あまり記憶にございません。正確には、明確な何か、そうしたものが複雑過ぎて、いわゆる点と点がある時線になっていつしか面になり空間を構成する様な、そんな過程だったのかもしれません。
もしも、これというものを申し上げるとすれば、それは自分自身の精神的変化と、そんな自分に変わる事無く声をかけ続けて下さった周りの存在や、初めてのSNS上での吐露に寄り添って下さった面識無きどこかの誰かの存在、これらが大きかったのではないかと、今振り返りながら思いました。
そんな経験からなのか、もともと鍵っ子だったせいなのか、独りの時間に慣れ過ぎているかもしれません。好きというより、落ち着く。飛躍するならば、故郷の様な安堵感すら覚える時があります。かといって、寂しさを感じないわけでもない我儘さが隠れていて、たまに友人と会えばその楽しさに浸ります。自分の居場所というのは不思議なものです。感情の機微、仕事の都合、家族との環境、自分自身の内圧的なものもありますし、むしろ外圧的なものに左右される場面の方が多いのだろうと思えます。
私にはいわゆる本業ございます。しかしながら、これからお世話になるSPA White様で過ごす時間も、同じ様な気持ちでと考えています。理由はシンプルです。どのタイミングであっても、人が生きている時間の流れは均等に公平で、その方にとってその瞬間にも、かけがえのない人生の温度があると考えいるからです。わざわざ表に出すものでは無かったり、何か自分だけにしか分からぬきっかけを探すためであったり、親しい周囲にオススメ(その逆も)して下さったり、理由や価値観は様々だと思います。そうした中で頂くお時間を、大切にご一緒する事が最たるものだと考えているからです。
なぜ始めたのか。ある女性の友人に勧められた事がきっかけでした。思いがけないものでした。理由を尋ねると、合っているからだそうです。それ以上は聞きませんでした。ただその方が仰るなら、そんな気持ちから女風という存在への想いが明確に振れ始めまして、それは自分自身にとっても意外なものでした。そして他の詳しい方に相談しまして、同様のご意見を賜り、オーナーあす香さんと繋いで頂き、今回のご縁となりました。
私には家族があります。とても愛すべく家族です。これについては、これ以降、何も語ることはございません。その上で、女風を始める事を決めました。
オーナーとのお話はシンプルでした。すみやかに少し不得手な面も詳らかにされながら、SPA White様がどんなコンセプトで進まれているのか伺い、安堵する自分がいました。講習を一度受講しまして、その後いくばくか時が流れてはしまいましたが、気持ちに変わりはございません。
印象的だったオーナーの話を一つ、ご紹介させて頂きます。初めての講習時は、雨の日でした。風もありそこそこ服が濡れてしまう一日でした。ルームにお邪魔して間も無く。後ろからそっと肩にタオルをかけて下さりながら、服に散りばめられた雨雫をおさえて下さいました。その見えない所作に、肩の力が抜けて心もすっと和らぎ、落ち着いた優しい気持ちになりました。自覚の無い力みすら解かれたような感覚でした。ずっとこうしていて欲しい。感動から一瞬時間と周囲の空気がふわっと膨らみ、胸内に投影されたその広がりに穏やかな景色が満ちた事を今でもハッキリと覚えています。願わくは、ハッキリとなどという強い言葉を用いたくはないのです。残念ながら私にはその表現が見つからぬ事がもどかしく、それでもお伝えしておきたくて今綴っています。とても美しい刹那でした。
私自身、どれほどの事が出来るのか、今は未知である事が正直なところです。精一杯、丁寧に努めて参ります。
ここまでお読み下さり有難うございました。
よろしくお願いいたします。
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