カーボンニュートラル達成に向けた世界各国の目標
カーボンニュートラルを目指す国は?
150ヵ国以上(2022年10月時点)の国が期限を決めて(多数の国が2050年までに)カーボンニュートラルの実現を表明しています。これらの国の温室効果ガスの排出量の合計は実に世界全体の9割にのぼります。また2030年までに達成する目標を各国とも掲げていますが、この目標が全て達成されたとしても1.5度目標の実現には遠く及ばないことが判明しています。今後、各国は2025年に「2035年目標」を新たに立てることになります。
カーボン二ュートラルを表明した国と地域
2050年までのカーボンニュートラル(CN)に向けて取り組む国・地域
これらの国における世界全体のCO2排出量に占める割合は40%(2020年実績)
加えて、中国(32%)、ロシア(5%)、インドネシア(2%)、サウジアラビア(1%)等は2060年まで、インド(7%)等は2070年までのCNを表明するなど、カーボンニュートラル目標を設定する動きが拡大 (これらの国における世界全体のCO₂排出量に占める割合:90%)。
※数値はエネルギー起源CO2
DACCS (direct air capture with carbon storage):大気中にすでに存在するCO2を直接回収して貯留する技術
主要国の温室効果ガス排出量の削減目標
さらに他の国の削減目標について知りたい方は、下記条約事務局のウェブサイトをご覧ください。
各国の最新の削減目標(UNUNFCCC:NDC Registry)
日本の温室効果ガス排出量
東日本大震災以降、温室効果ガス排出量は増加しましたが、2021年度は11.7億トンまで減少しました。今後も、削減に向けた努力を続ける必要があります。
まとめ
これからも何度も同じことを伝えていきますが、生活の中でできるかぎり資源・エネルギーの無駄使いを排除し、再利用やリサイクルを推進していくことが、循環型社会・低炭素社会を構築し地球温暖化を防止する基本となります。個々の意識を変容していきましょう!