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カーボンニュートラル達成に向けた世界各国の目標


カーボンニュートラルを目指す国は?

150ヵ国以上(2022年10月時点)の国が期限を決めて(多数の国が2050年までに)カーボンニュートラルの実現を表明しています。これらの国の温室効果ガスの排出量の合計は実に世界全体の9割にのぼります。また2030年までに達成する目標を各国とも掲げていますが、この目標が全て達成されたとしても1.5度目標の実現には遠く及ばないことが判明しています。今後、各国は2025年に「2035年目標」を新たに立てることになります。

カーボン二ュートラルを表明した国と地域


出典:資源エネルギー庁  日本のエネルギー 2023年度版 「エネルギーの今を知る10の質問」
  • 2050年までのカーボンニュートラル(CN)に向けて取り組む国・地域

  • これらの国における世界全体のCO2排出量に占める割合は40%(2020年実績)

  • 加えて、中国(32%)、ロシア(5%)、インドネシア(2%)、サウジアラビア(1%)等は2060年まで、インド(7%)等は2070年までのCNを表明するなど、カーボンニュートラル目標を設定する動きが拡大 (これらの国における世界全体のCO₂排出量に占める割合:90%)。


出典:資源エネルギー庁  日本のエネルギー 2023年度版 「エネルギーの今を知る10の質問」

数値はエネルギー起源CO2
DACCS (direct air capture with carbon storage):大気中にすでに存在するCO2を直接回収して貯留する技術


主要国の温室効果ガス排出量の削減目標

出典:全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)

さらに他の国の削減目標について知りたい方は、下記条約事務局のウェブサイトをご覧ください。
各国の最新の削減目標(UNUNFCCC:NDC Registry)

日本の温室効果ガス排出量

東日本大震災以降、温室効果ガス排出量は増加しましたが、2021年度は11.7億トンまで減少しました。今後も、削減に向けた努力を続ける必要があります。

出典:総合エネルギー統計、日本の温室効果ガス排出量の算定結果(環境省)を基に作成

まとめ

これからも何度も同じことを伝えていきますが、生活の中でできるかぎり資源・エネルギーの無駄使いを排除し、再利用やリサイクルを推進していくことが、循環型社会・低炭素社会を構築し地球温暖化を防止する基本となります。個々の意識を変容していきましょう!

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