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なぜオランダ?移住先を選ぶために考えた5つのこと

「なんで移住するの?」
「なんでオランダなの?」

これらは、私が家族でオランダ移住を決めたと話すたびに、必ずと言っていいほど聞かれる質問です。移住と聞くと、夢のような響きもありますが、実際には迷いや葛藤も多い選択でした。

今回は、私がオランダを移住先に選んだ理由を、悩み抜いたプロセスとともにご紹介します。
「移住を考えているけれど、どの国が良いのかわからない」という方や、「新しい挑戦を始めたいけれど一歩踏み出せない」という方にとって、何かの参考になれば嬉しいです。

それでは、オランダ移住を決めた5つの理由をお話しします!


1. 気候的に自分に合うか

私は「暑がり」で、東南アジアのような高温多湿な気候では快適に過ごせないと感じていました。そのため、自然と候補はヨーロッパなど温帯地域に絞られていきました。オランダは四季があり、日本ほど湿気が強くないため、私の身体にストレスが少ないのではと考えました。

候補として比較検討していたポルトガルも魅力的でしたが、夏の暑さを考慮して最終的にオランダを選びました。気候が自分に合うことは、毎日の生活の質に直結します。移住先を検討する際には、気候の相性も忘れてはいけないポイントだと思います。


2. 文化的レベルの高さ

オランダは世界でも教育水準や文化レベルが高い国として知られています。特に、歴史やアート、建築に興味がある私にとって、日常的にそうした文化に触れられる環境は非常に魅力的でした。

また、オランダは他国からの移民も多く、多様性を受け入れる文化が根付いています。この点が、私が子ども時代を過ごしたアメリカの記憶とも重なり、親近感を覚えました。


3. 教育環境の良さ

移住の大きな理由の一つは子どもの教育環境を整えることでした。オランダは義務教育がしっかりしており、教師が一人一人の子供に真剣に向き合ってくれる、という話を何人もの人から聞きました。また、「子どもに多様な価値観を学ばせたい」という私たち家族の希望にもマッチしていました。

さらに、オランダでは公立・私立を問わず教育方針や教育手法に基づいて学校を選ぶことができます。そして多様性と自由が重視されている点が日本の教育スタイルとの大きな違いであり、私たち家族の心を動かしました。


4. 英語が通じる環境

オランダの公用語はオランダ語ですが、英語の習得が非常に進んでおり、国民の94%以上がバイリンガルであるとされています。EF Education Firstの調査によると、オランダは英語能力テストで常に上位にランクインしています。
このことが、移住後の生活のストレスを軽減してくれるだろうと考えました。

「英語が通じる国で生活する」という点は、比較候補だったポルトガルとは大きく異なる要素でした。ポルトガルも英語が話せる人は多いものの、日常生活ではポルトガル語がメインです。英語が得意ではない家族がいる中で、オランダは非常に大きな安心感を与えてくれました。


5. コミュニケーションの重要性と自分の課題

最後に、これは移住そのものというより、私が海外での仕事を通じて感じてきた「日本と世界の違い」にも関係する話です。日本人は会議や話し合いの場で発言を控えがちな傾向があります。それは必ずしも悪いことではなく、相手を思いやる優しさから来るものだと思います。

しかし、グローバルな環境では「発言しない=存在しない」とみなされることがあります。オランダでは、個人が意見を主張する文化が強く、そうした場で積極的に自分を表現することが求められます。私はこの文化に触れることで、自分自身もさらに成長できると考えました。


結論: 自分にとっての正解を見つけるプロセスが大事

移住先を選ぶ際、完璧な国や都市を探すのは難しいかもしれません。それでも、自分や家族にとって何が大切かを考え、それに基づいて選択することが最も重要だと感じました。

オランダを選んだことが正解かどうかは、移住後の日々で証明されていくでしょう。しかし、「気候、文化、教育、言語」という自分たちの基準をもとに選んだこの国での生活が、きっと新しい挑戦を実現させてくれると信じています。

この記事を通じて、同じように移住やキャリアに悩む方々が自分なりの答えを見つけるヒントになれば嬉しいです。

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