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少しだけの違和感でもちゃんと治す スペーシアMK53Sをリプロした話

12月に入ってやっと冬らしい空気になってきました。

近くのコスモス畑はようやく花が咲いて、例年より1ヶ月くらい季節の流れが遅いような気がします。

朝から友人のスペーシアカスタムのオイル交換をする時の出来事です。

車を引き取ってから工場まで乗っていると、発進して20キロ付近で大きな変速ショック。
その後上り坂をハーフスロットルで加速していく時に頭が少し揺さぶられるような感じ。

友人からは特に違和感に関しては言われていないので、友人の運転では症状が出てないかそんなものだと思っているのかも。
5万キロも走るとそんなものだろうと誰でも思うかもしれませんね。

このような症状の場合TCMのリプロをしてみると治る場合があります。

TCMとはミッションを制御するコンピュータモジュールのこと。
自転車でいう1速〜6速を自動で変えてくれる機構のコントロールを行なっています。
リプロとはスマホでいうソフトウェアアップデートのようなものです。

自動車にも色んなコンピュータが使われており、この車の場合は15個もあります。

1台の車にこれだけのコンピュータが動いています

これの右端にあるバージョンを確認し、最新バージョンと照らし合わせてリプロができるか判断します。
今回の場合エンジン(ECM)、TCMの最新バージョンがあったのでリプロしました。

リプロ中のメーター。少ない液晶で頑張って「RP TCM」と表示しているのが可愛い(笑)

リプロが終わると場合によってはチェックランプがつく場合があります。
今回はTCMを書き換えたことで学習値がなくなったため、再学習する必要がしてねというチェックランプがでました。
ちゃんと再学習させ、試運転で症状がなくなったのを確認し作業終了です。

このくらいの症状だったら作業してもしなくてもお客さんは気づかないかもしれません。
でも自動車には負担かかっているのは間違いないし、それで故障なんてしたら大変です。
少しでも車の負担を減らし、その先にお客さんへの負担も減らせたらいいなと日々考えながら作業してます。

今日はこの辺で。


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