エストニアに留学した話(YFU)
Tere!(エストニア語で、こんにちは!)
私は2021年から約1年間、エストニアに留学していました。
留学前にエストニアでの留学に関する情報をなかなか見つけられなかったので、今後エストニアに留学する方の参考になればと思います。
また、エストニアに留学するのみならず、海外留学をする/したい人にも読んでもらいたいです!
留学団体はYFU(Youth For Understanding)という世界規模の留学団体を利用しました。
エストニアに旅行したい!という方や移住したい!という方にも役に立つと思います!
記事の一部、有料の部分を設けています。
留学にかかった費用・現地語修得のコツ・充実した留学生活を送るために必要な心構えなど、調べてもでてこない情報ばかりですので、多いに役に立つ内容だと思います!
そもそもエストニアってどんな国?
エストニアはいわゆる「バルト三国」と言われる国の一つです。
行政手続きの99%がオンライン上でできる「IT先進国」としてエストニアの国を知っている人もいるのではないでしょうか。
また、サウナも有名です。サウナと言えばフィンランドが有名ですが、実はエストニアも500年以上前からサウナを愛してきた国で、ほとんどの家にプライベートサウナが備わっています。
バス・トラム(路面電車)・電車などの公共交通機関は首都のタリン市内は市民であれば無料で乗れます。留学生の自分でも、学生証を使えば無料で乗り放題という太っ腹ぶりでした。
物価は、日本語で書かれた記事の多くでは「エストニアは物価が安い」と紹介されていますが、実際はそんなことありません。感覚的には日本と同じくらいか少し高く感じます。特にレストランなんかは日本より結構高めの価格です。
そんなエストニアに留学した理由
最初はインドネシアに留学したいと思っていました。
アジアの国に行けば、(おそらく)日本人だからといって差別を受けることはないだろうし、これから大きく成長しそうな国に行くのが面白いだろうなと考えていたからです。
他にも、せっかく留学に行くのだから、留学で行かなかったら一生行かなそうな国 - ボリビアやホンジュラスなどに行くことも考えていました。
AFSとYFUという2つの留学団体のどちらかで行こうと考えていたのですが、コロナの影響でAFSが留学プログラムを実施するのか先行きが不透明だったためYFUを選び、「YFUが留学プログラムを実施している国」という条件のもと、結局フィリピンに決まりました。
しかし留学出発6か月前になり、フィリピンが国境を閉ざしてしまいました。コロナの影響です。
ただ、「留学に行くこと」は決定していたので、その時点-コロナ禍においても留学生を受け入れていたエストニアに留学することになりました。
読んでもらったら分かるように、エストニアに対して高い目的意識を持って留学をした訳ではなく、完全に成り行きでエストニアへの留学が決まりました。
ホストファミリーについて
僕を含み4人家族でした。本来はもう一人ホストブラザーがいるのですが、僕と同時期にドイツに留学をしていたため、僕の留学中はほとんどこの4人で暮らしていました。
ラッキーだったことがあります。
ホストファザーは建築会社で働いていました。僕は日本の学校で建築を学んでいます。
ホストマザーはピアノが趣味で家にもピアノが置いてありました。僕の趣味もピアノです。
ホストブラザーの将来の夢はF1ドライバーで結構本格的に練習をしているくらい熱心でした。僕は日本の学校で「自動車部」という自動車を作る部活に入っていました。
共通点だらけでした。その分、かなり親しくなりやすかったです。
学校について
エストニアでトップ5校に入るくらい名門かつ頭の良い学校でした。
小中高一貫校で、首都タリンの中心部にありました。
同時期に留学していた日本人の友達の話を聞いていると、学校で差別してくる人がいた子も少なくなかったですが、自分の場合は一切差別を受けませんでした。レベルの高い名門校だったから(育ちが良く頭も良い人しか入学できないから)かなと思っています。
楽しかったこと
楽しかったことは無限に思いつきます!
エストニアは「自分の誕生日パーティーは自分で開き、友達を招待する」というスタイルです。日本では考えられないですよね。驚きました。
正直、自分のパーティーを開くかかなり迷いましたが、本当にやってよかったです!最高の思い出になりました。
友達とお寿司を作ったりもしました。このくらいの時期(留学7か月目)になるとエストニア語もだいぶ上達していたので、エストニア人同士の会話に入れるようになってきていました。
夏至祭では3日くらい泊まりで、友達の別荘にいきました。ほぼ一日中太陽が沈まないので、夜遅く深夜まで焚火を囲んで踊ったり、お酒を飲んだり、おしゃべりしたり、今でも思い出す最高の瞬間でした。
自分と同じくYFUでエストニアに留学していた世界各国の友達とフィンランドに旅行に行ったりもしました。上段中央に写っている友達はドイツとスイスの子ですが、いまだにたまに話したり、ヨーロッパ旅行に行った際には家に泊めてくれるくらい仲良い友達もできました。
上段右側の写真は同時期にエストニアに留学していた日本人全員(8人だけですが笑)とエストニア在住の方々です。
エストニアは国自体が小さいので、その分、日本人同士の距離も近い気がしています。現地の大学に通う日本人、卒業後現地で働いているエンジニア、建築家の方、先生をやられている方など、日本にいたら到底関わることのない方々と関われたことも貴重な経験でした。
辛かったこと
僕は本当にラッキーな留学生でした。何も辛いことがありませんでした。
強いて言うなら、ホストファミリーからの「エストニア語を話せるようになってほしい」というプレッシャーは多く感じました。
「もしエストニア語を喋れるようにならかったら、あなたのホストファミリーを辞めるつもりだった」と後から言われたときは、正直冷や汗でした。
留学中の課外活動
「交換留学生」として留学していたので、現地では大学ではなく高校に通っていました。授業後の時間が結構あったので、その時間を利用して建築事務所で働かせてもらったり、ピアノを習ったりしました。
この先の有料部分では、以下のことについて書いてあります。
言語について(エストニア語学習方法など)
充実した留学生活を送る方法
留学費用の詳細と合計
留学Q&A(留学するときに気になりがちなことに対してぶっちゃけてお答えしています)
言語について
エストニアは人口約130万人の国ですが、独自の言語-エストニア語があります。
言語学的には、フィン・ウラル語族に分類され、フィンランド語やハンガリー語などと似ているとされています。
文法は、14種類の格(それぞれの単語が14パターン変化する)を使い分ける必要があるため、独学ではかなり修得が難しいと思います。
日本語で書かれたエストニア語の教本はAmazon等で検索すると多くヒットしますが、そのうちのほとんどは使い物になりません。文法的に間違ったことを教えている教本や、実際に使わない表現ばかりを掲載している本などがほとんどです。
お勧めの本は以下の通りです!
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