ラジオ配信アプリ『Spoon』で配信した、って話
やりたい事が多すぎて、一日が48時間にならないかな~と思う今日この頃。小波津セイイチです。でも、一日が48時間になったら睡眠時間も二倍必要になるんか…?
さて、今回はラジオ配信アプリ『Spoon』で初めて配信してみた、っていう話。技術的な面が多くなるかもですが感想や気付いた点、気になった点などをお話します。
そろそろ”聞き専”を脱却したい
聞き専の日々
最近配信を始めた地元の友人『ぬっきー』の”枠”を視聴すべく、ラジオ配信アプリ『Spoon』をダウンロードしてみたのは以前お話した通り。
近頃はぬっきーだけでなく、その配信仲間の方々の枠にお邪魔する機会も増えてきました。
ちなみに”枠”という用語に関しては以前の自分の記事で説明しているので、分からない方はそちらを是非ご一読頂ければ。
ダウンロードして以来しばらくは”聞き専”として利用してきたSpoonですが、私も普段は『Twitch』にてゲーム配信をしている配信者の端くれ。様々な枠を視聴している内に「オレもSpoonで配信してみてぇ」という欲がふつふつと湧き上がりつつありました。
コラボ配信の魅力に気付く
心の奥底で渦巻く「Spoonで配信したい欲」に悶々としていたある日、件の友人『ぬっきー』が興味深い配信を行っていました。
Twitterアカウント:わたぬき ひさし(ぬっきー)
Spoonアカウント:ぬっきーℓ.(@jl8vo11v)
それが『コラボ枠』。ざっくり言うとSpoon配信者同士のコラボレーション配信です。
例えばTwitchや『YouTube Live』などでコラボ配信をする場合、コラボを行っていることを画面上に分かり易く示すには”Discord”のオーバーレイを画面上に表示したりと、配信者側が配信ソフトで一手間加える必要があります。
それに対してSpoonの場合はプラットフォーム側でコラボ配信にしっかりと対応しており、配信開始時の設定でコラボ機能をONにするだけで「誰とコラボしているか」が視覚的にも分かり易い配信が可能です。
加えてその時のぬっきー氏のコラボ配信がなかなかの盛況具合だったこともあり、配信終了から程なくして僕はぬっきー氏に告げたのです。「オレともコラボしようぜ」と。
まずは一人でテスト配信
ぶっちゃけ自分がSpoonを利用し始めた当初から「お互い配信してるし、いつかはコラボしたいね~」ぐらいのフワフワした話はあったものの、件のコラボ配信をキッカケに本格的に動き出した感のある”小波津VSぬっきーコラボ計画”。
その為の第一歩としてまず、機材チェックや仕様確認の為に自分でも少しだけSpoon配信を行う事にしました。
コラボ当日はTwitchでも配信しようと思っていた為、SpoonのスマホアプリではなくPCからオーディオインターフェース経由での配信をお試し。
Spoonはサービス開始当初はスマーフォン向けアプリでのみ配信可能でしたが、現在はスマホアプリだけでなくPCからの配信も公式対応しています。
Spoonには”LIVE配信”の他に音声ファイルをアップロードして公開する『CAST』という機能があるのですが、配信開始時に設定すればLIVEをアーカイブとしてCASTに残すことが出来ます。
後で聞き直して音量バランスをチェックしようと思ったので、この機能でテスト配信をCASTに残してみることにしました。
と思ったら、ここで一つ行き詰まりポイントが出現。
上述の通りPCから配信するつもりなのでブラウザ(Google Chrome)にて画面右上の『+作成する』ボタン→『LIVE配信をする』という手順で配信設定画面に入ったのですが、エラーが出てマイク(と言うかオーディオインターフェース)を接続出来ません。
まあシンプルにブラウザ右上のボタンを押せば解決だったのですが、謎にWindows側の設定を弄ったりして数十分無駄にしました…。
Google ChromeからSpoon配信する方は、ウインドウ右上に赤い×が付いたカメラマークが出てると思うのでそれをクリック。
各種設定を完了し、10分ほどですがマイクの音量チェックやオーディオインターフェースに接続したギターのサウンドチェックを行ってみました。
特に告知はしなかったにも関わらず開始数秒でぬっきー氏が現れた為、リアルタイムで音量バランスなどを確認してくれて助かりましたwww
とりあえずオーディオインターフェースのGAINはほぼMAX、Spoon側の音量設定もMAXが安定ですね。
ついにコラボ配信実施
あえてコラボ機能OFFでやってみた
衝撃を受けた件のコラボ配信から約二か月。ついに僕とぬっきー氏でコラボ配信をする日がやってきました。
自分が視聴したコラボ配信はぬっきー氏もお相手さんも共にSpoon配信者と言うことで素直にSpoon側のコラボ機能を使用していたのですが、ぬっきー氏周辺の音楽系配信者の方々が色々研究したところ、どうやらコラボ機能を使うと音質が劣化するみたいなんですね。
そこで今回は、極力音質の劣化を避ける為にDiscordにて通話しながらその音声をそれぞれの配信に載せる、という形態をとってみました。要するに、相手の声をBGMと同じ要領で配信に載せるということですね。
Twitchで配信している自分は配信ソフト『OBS Studio』にて”デスクトップ音声”を配信に載せる形式に。
Spoonの場合は配信ソフトを経由出来ないので、恐らくミキサー/オーディオインターフェースのループバック機能を使用するのかな?もしくは通話する端末と配信する端末を分けて、通話用端末からライン入力?
しかし、ここでトラブル発生!!
自分のTwitch配信には問題なく二人の声が載るものの、ぬっきー氏側のSpoon配信では殆ど自分の声が聞こえませんでした。時々薄っすら聞こえる程度。
恐らくSpoon側でノイズゲートが勝手に掛かるらしく、自分の声がノイズと判断されて消されてしまったのではないでしょうか。
素直にコラボ機能を利用してみた
仕方ないので、プランBとして素直にSpoonのコラボ機能を利用することにしました。
YouTubeにアーカイブとして公開しているのはコラボ機能利用に移行して以降になります。
今回は自分がTwitch側で配信している都合上、Discordで通話したままぬっきー氏が立ててくれたSpoonの”コラボ枠”に参加する形としました。
そのまま続けてしまうと自分の声が二重に聞こえたり音が回ってハウリングの恐れがある為、Discordの自分の声はスピーカーミュートにし、ぬっきー氏にはSpoon上だけで自分の声を聞いてもらいました。
一方で自分の配信は特に設定の変更はなしで継続し、逆にSpoonからの音声はミュートにしてDiscordのみでぬっきー氏の声をモニタリングしました。
Spoonのコラボ機能を使用するメリットは、枠主だけでなくコラボ相手のアカウントも配信画面上に表示されること。
それによってぬっきー氏の配信に来ているリスナーさんも直接自分のSpoonアカウントにアクセスが出来、所謂「ファンぽち」に繋がりました。登録ありがとうございます。
最後はTwitchだけでアフタートーク
普段TwitchやYouTubeで配信をする自分がSpoonを利用していて驚いたのが「一枠につき2時間までしか配信できない」という点だったのですが、もちろん今回のコラボ枠も例に漏れず2時間経過で終了となりました。
Twitchには時間制限がないのでSpoon終了後も自分の配信はダラダラと続いており、当然Discordも繋がりっぱなしだったので自然と”アフタートーク”に移行しました。
ひたすらオッサン(自分)がマックを貪りながらグダグダ会話してるだけの謎の時間だったのでYouTubeに投稿した動画ではバッサリカットしておりますが、自分のTwitchアカウントのアーカイブは暫く残るので気になる方はそちらからご覧下さいwww
SpoonもTwitchもそれぞれの良さがある
実際にSpoonを使ってみて良かったと思ったのは、様々な機能が既にオールインワンで組み込まれており、アプリやブラウザだけで簡単に配信が出来る点。
また、配信者同士のコラボレーションに対してもプラットフォーム側がしっかりと力を入れており、難しい設定をせずとも「誰がコラボに参加しているか」明確に分かるのがとても便利でした。
一方で「様々な機能がオールインワン」なのは確かに便利なのですが、OBS Studioなどの配信ソフトを通しているTwitchに比べると自由度の面では大きく劣るとも感じます。
もちろん”スマートフォンから気軽に音声だけを配信する”ことを主体にしているSpoonと、映像必須のゲーム配信を主体としたTwitchでは必要とされる機能が大きく異なるので当たり前っちゃ当たり前ですが…。
あと、Twitchは世界的に利用されている大規模なプラットフォームなので、サードパーティ製のアドオン機能が豊富なのも魅力ですね。
ただ、やはりコラボの気軽さはSpoonの大きな魅力です。Twitchで本格的にコラボ配信しようと思ったらまずはDiscordで通話して、OBSにDiscordのオーバーレイを表示して、場合によっては『Nightbot』のコマンドを編集してコラボ相手をコメント欄に表示できるようにして…なんて具合に色々と複雑な手順を踏む必要があるので、何もしなくても画面上にコラボ相手が一覧で表示されるSpoonはすごく楽です。
まあTwitchでも突発的なコラボの時はDiscordのオーバーレイすら表示せず適当にやっちゃいますが…。
ちなみに、SpoonとTwitchの両方で聞いていて下さった方曰く、Spoonでは自分の声が高めに聞こえたそうです。
前述の「コラボは音質が劣化する説」や「小波津の声聞こえない問題」等も含め、Spoonはプラットフォーム側でかなりイコライジングやノイズ処理が行われている印象ですね。
これも個人的には「最低限の操作でそれなりのクオリティを」という運営側の意図が感じられるポイントでした。
まとめ
そんな感じで、小波津セイイチのSpoonデビュー戦についてのお話でした。
SpoonはOBS Studioを経由出来ないのもあって積極的に配信手段として利用することはないとは思いますが、一方でコラボ機能は魅力的だったのでコラボに参加すること自体はやぶさかではないと思ってます。
まあコラボに誘ってくれる方がいらっしゃったらの話ではありますが…www
前述しましたがYouTubeに上げた動画ではカットしている”幻のプランA”や”アフタートーク”はTwitch側のアーカイブには残っているので、気になる方はそちらからご視聴を。
なお、アーカイブの保存期限は60日なので、それ以降は特段の機会や需要がない限り闇に葬られる予定。
あと、一応コラボの前にやったお試し個人配信も自分のSpoonアカウントのCAST欄に残っているので、気になる方はそちらも是非。
最後に一応コラボ配信の内容に触れておきますが、基本的におっさん二人が居酒屋レベルの昔話や駄話をしてるだけでしたwww
でも、個人的に”雑談オンリー”で2時間(お蔵入りゾーン含めるとほぼ3時間)配信するというのは初めての試みでしたので、楽しさの中に様々な学びもありましたね。
総合的には楽しかったので、Spoonコラボ配信はどこかの機会でまたやりたいと思ってます。
あと、今後もnoteのSpoon記事シリーズは新たな文化に触れた折に更新していく予定なので、乞うご期待。