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ACPJC年次総会で排便中の意識障害で発症した虚血性腸炎に続発する敗血症の症例報告を発表しました!
6月25-26日にオンラインで開催された米国内科学会日本支部(ACPJC)年次総会2022で,当科スタッフ本田が症例報告のポスター発表を行いました!
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排便中に発症した意識障害を主訴に救急搬送された高齢女性の症例です.
最終的に虚血性腸炎の潰瘍からのbacterial translocationによって生じた腸内細菌Collinsella aerofaciensの菌血症に伴う敗血症と診断しました.
排便中の意識消失と言われると状況性失神が思い浮かびますが,本症例のように重篤な原因が存在する場合もあり,注意が必要であるということを学びました.
Take Home Messageは,”排便中の意識障害の患者では虚血性腸炎による敗血症の可能性も考慮して注意深く評価する必要がある” です.
ACPJC年次総会は,日本にいながら英語で発表し米国での臨床経験のある先生方ともディスカッションできる有意義な場だと思います.
英語での発表は正直なところハードルが高いですが,国際学会への参加も見据えたステップと考えて挑戦しました.
一般演題以外にも様々なレクチャーやワークショップが行われており,とても学びの多い会です.
当科では,日々の診療の中で臨床疑問が生じればすぐに調べ,報告する意義があると思えば学会発表や論文執筆の形で発信することを心がけています!
研修医や専攻医でも指導医から指導を受けて発信する経験を積むことができます!