見出し画像

パワースポットブームも一段落

このところパワースポットの話題も一段落したのでしょうか。力をもらえる場所、元気が出る場所として、皆さんもご自分のパワースポットをお持ちになったことでしょう。私もご来社の方々から、自慢の写メを拝見させて頂く機会が多くありました。

 このパワースポットについて伺ってみますと、神道にまつわる場所が多い事でした。御神域に満ち溢れる神気を気と称していらっしゃり、社頭の空間、緑深い境内、御神水のある風景と、神聖なものに触れることの出来る場所が伝わってきます。しかし、場所とご自分との関わりで、大きく二分する事に気づきました。パワーとの接し方というべきでしょうか、神や神聖なものとの心の触れあいの仕方です。圧倒的に多いのが「神や神聖なるものに・・願う」です。ご利益への期待というのでしょうか。もう一方の方が「神や神聖なるものを・・敬い感謝する」です。この「に」と「を」に注目しました。

 心構えひとつでご神気の存在の中に浸ることが出来ます。パワースポットでパワーに触れるとき、誰しもが敬虔な心になるのではないでしょうか。そのような癒される場所に出向いて、ご利益、ご利益とばかり自己本位の欲ばかり出してしまう方が多いようです。
 拝見する場所はいずれも、千年の時を経た樹木、何百年の時を重ねた古社、いずれからもほとばしる様な神秘なエネルギーが満ち溢れ出ています。そこに身を置き、その場所の神や、神聖なるものの保持するエネルギーに向かって相対する自分の魂は如何なるものでしょうか。

 神社は大自然の集約の場 大自然のエネルギーの集約がご神気といえましょう。神に、ではなく神を前にして共存する心を持つとき、神と共にある自分、同時化、シンクロナイズする自分を感じるのではないでしょうか。神のエネルギーは私達と共存する特性があります。こちらに欲のみを持って対峙すれば、対峙する神は邪神そのものとなりましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?