9-3 Web3 (+AI): Pitch Competitionへ参加してきました
9-3 Web3 (+AI): Pitch Competitionへ参加してきました
概要: 2024年9月3日 午後5:00 - 午後8:00
場所: Edge & Node House of Web3, サンフランシスコ, カリフォルニア
主催者・パートナー: Aiify.io、Draper University、Stellar、DAOPlanet.org、Synexis
イベント概要:
ブロックチェーン開発者、暗号通貨愛好家、AI開発者を対象としたイベント。次世代の分散化技術の発見やネットワーキングを目的としている。
優れたプロジェクトにはDraperU/Stellar EMBARK Acceleratorプログラムへの参加権が与えられ、投資が受けられる可能性があるらしい。
「BlockseeのAIおよびブロックチェーンにおけるビジネス展開と収益モデル」
内容要約(箇条書き)
Blockseeの概要と収益モデル
Blockseeは、分散型エージェントネットワーク「Guyana」を活用。
収益モデルは、APIサブスクリプション、ブロックチェーンとのレベニューシェア、プレミアムサブスクリプションから成る。
市場規模3億ドルのAIトレーニングデータセット市場に参入。
チーム構成
CEO: 2008年からAIビジネスソリューションを提供。Visible Technologiesでの経験。
CTO: Matt(スペイン在住)、フルスタック開発者。
エンジニアリング責任者: Thomas(ベルリン在住)、Any Tech Music V5の元CTO。
CMO: Josh(ロサンゼルス在住)、ソーシャルメディア広告およびマーケティングエージェンシー経営。
現在の進捗と計画
Ethereumベースのインデックスの拡大(現在、1,000万ウォレットがインデックス化)。
6か月間で15名の開発者やAIデータサイエンティストを採用。
資金調達額:150万ドルを目指している。
パートナーシップとトラクション
Proof of Conceptとして、BitTensorのサブネット「Paladin」でBlockseeのデータがウォレットリスク評価に使用。
ファーストパーティデータとオンチェーンデータの組み合わせによる購買エージェントの導入。
キーワード整理
分散型エージェントネットワーク
AIトレーニングデータセット市場
APIサブスクリプション
ブロックチェーン
レベニューシェア
プレミアムサブスクリプション
インデックス拡大
ウォレットリスク評価モデル
購買エージェント
Proof of Concept (PoC)
BitTensor
Saga: Revolutionizing Filmmaking and Story Development with AI
対象顧客:
映画業界でスタントコーディネーターとして働いているが、ハリウッドプロデューサーになることを夢見ている人物が、映画制作のために「Saga」を利用しています。
「Saga」は、映画やストーリーの作成を初めて行う人が、簡単にプロジェクトを始めることができるサポートツールです。例えば、「Shadow Protocol」というタイトルを入力し、物語のテーマやキャラクターの基本的な情報を入力することで、AIが提案を提供します。
ストーリー構築サポート:
「Saga」には、脚本エディターが組み込まれており、プロの脚本家が使用するスタイルやショートカットに対応しています。また、エージェントの指摘に応じてシーンを簡単に書き直すことも可能です。さらに、プロットやキャラクターの設定に基づいて適切なセリフを提案することで、脚本家のブロックを防ぎます。
絵コンテ作成とプリビジュアライゼーション:
「Saga」はストーリーボード作成のためのアプリケーションも提供しており、映画撮影の初心者でも簡単にシーンを視覚化できます。さらに、アニメーション機能も搭載しており、シーンのプリビジュアライゼーション(撮影前の視覚化)が可能です。
市場と成長:
これまでの成長率として、月次収益(MRR)は9月の再ローンチ以来30%増加し、ユーザーの45%が無料トライアルから有料版に移行しています。現在、約80,000人のYouTube登録者がデモを視聴しており、今後は年間収益1億ドルを目指しています。
競合他社との比較:
現在の競合他社にはストーリーボード生成やアイデア出しの段階に特化したツールが含まれますが、「Saga」は特に映画業界出身の専門家チームによって設計されているため、競争力があるとしています。
Web3の展望:
今後、「Saga」はブロックチェーンを活用して、クリエイターが自身の著作物を保護し、公正な対価を得られる仕組みを構築する予定です。例えば、著作権登録された画像を使用して、倫理的に取得された画像生成ツールを提供し、クリエイターに利益の一部が還元される仕組みを計画しています。
「Web3技術を活用したDNAコレクションとデータプライバシーの革新」
内容の要約(箇条書き):
2017年の経験:スピーカーの息子が希少疾患と診断されたことがきっかけで、ゲノミクスとブロックチェーン技術に関心を持つようになる。
世界初の特許取得:「Web3 DNAコレクションキット」を開発し、特許を取得。
バイオNFTのトークン化:DNAサンプルをNFTとしてトークン化し、ウォレットで管理できるシステムを開発。これを「BioNFT」と呼ぶ。
健康データの暗号化:健康データは「バイオウォレット」で暗号化され、プライバシーを確保。データは家族や個人によって完全に管理される。
AIによるデータ分析:データをAIを活用して分析し、インサイトを得られる可能性を示唆。
データプライバシーの強調:データは家族や個人が所有し、政府や第三者機関には管理されない。
既存のWeb2企業との対立:Web2企業は顧客データの制御を失うため、この技術に否定的であることを指摘。
課題と解決策:NFTやウォレット技術の採用が障壁だが、「Magic Links」などの技術で解決を図っている。
キーワード:
Web3
DNAコレクションキット
バイオNFT(BioNFT)
バイオウォレット
暗号化
データプライバシー
AI分析
分散型管理
特許
Magic Links
Web2 vs Web3
H3 Entertainment: Pioneering the Evolution of Entertainment 3.0
発表内容の要約(箇条書き):
H3エンターテインメントの背景
Jason Lai氏がCEOで、共同創設者の一人は元オスカー会長、元Marvelの幹部。
「Hollywood 3.0」として、従来の映画制作プロセスの課題を解決し、新しいエンターテインメントの形を提供。
Mini Shortsプラットフォーム
短編ビデオレビューを中心としたプラットフォーム。
米国で「Real Shorts」が第1四半期に5200万ドルの収益を上げているが、H3はウェブ3.0を活用して差別化。
収益モデル
Pay-per-view、プロダクトプレースメント、広告からの収益を得る。
BraveブラウザやCoinTelegraphなどと提携。
既に50万ドルの資金調達を実施、2000万ドルの評価を持つ。
短編シリーズの製作
「Cryptic Whale」という短編シリーズが既に撮影完了。
短編シリーズは2〜3分のエピソード形式で配信。
ウェブ3.0技術でコミュニティが映画制作に参加し、トークン化されたエコシステムでユーザーに報酬を分配。
アメリカ市場への展開
YouTube ShortsやTwitterで初回エピソードを無料公開、その後独自プラットフォームで継続視聴。
Telegramとの提携を進め、9億5000万人のユーザーにアクセスする計画。
トークンエコノミー
トークンを活用してクラウドファンディングやプロダクトプレースメントを実施。
NFTを用いたデジタルプロダクトプレースメント。
キーワード:
H3 Entertainment
Hollywood 3.0
Mini Shorts
短編ビデオ
Web3.0
トークン化
Pay-per-view
プロダクトプレースメント
Braveブラウザ
CoinTelegraph
Cryptic Whale
NFT
Telegram
「Normal: 暗号通貨インデックスファンドの新たなアプローチ」
1. 解決する課題:
新規の暗号通貨投資家は市場に対して不安を感じ、投資を控える傾向にある。
既存の暗号通貨インデックスファンドは、資産の数が限られており、規制の問題もある。
2. ソリューション:
Normalは、取引所ベースの暗号通貨インデックスを提供し、200以上の資産をサポート。
規制の必要がなく、どの国でも即座にファンドを開始できる。
ユーザーが資産の所有権を持つため、セキュリティが向上し、DeFi(分散型金融)の収益も得られる。
3. 市場規模:
グローバルな暗号通貨ETFの取引量は、昨年から10倍に増加し、現在700億ドルに達している。
Total Addressable Market(TAM)は、暗号通貨の採用率が米国株式市場に追いつくと予想され、1.5億ドルに成長すると予測。
4. 進捗と競合優位性:
月次成長率30%で、7カ国で月間アクティブユーザーを拡大中。
手数料が低く、資産の多様性、セルフカストディ、グローバルな利用可能性、個別化されたインデックス、配当のアクセスを提供。
24時間365日、暗号通貨の市場ではいつでも取引が可能で、完全に自動化された取引が可能。
5. チーム:
小規模なチームで、CEOは8年のソフトウェア開発経験を持ち、COOはCoinFlipでIPOを成功させた実績を持つ。
ビジネス開発担当はまだ学生で、KOL(Key Opinion Leaders)システムを活用。
6. 資金調達計画:
現在、36か月で1億ドルのAUM(運用資産)を目指し、200万ドルの資金を調達中。
年間1百万ドルのARR(年次繰り返し収益)を見込む。
7. 質疑応答の要点:
規制が不要な理由:ユーザーが資産のカストディを持っており、Normalは資産を管理しないため。
流動性の強み:従来のヘッジファンドと異なり、暗号通貨市場では取引時間の制約がないため、より高い流動性がある。
ターゲット顧客:主に25〜36歳の、従来の投資をしているが、暗号通貨市場にまだ踏み込んでいない一般投資家。
ではまた!