9/11 MLOps Community South Bay x Qualcommに参加してきました
9/11 MLOps Community South Bay x Qualcommに参加してきました
日時: 9/11水 17:30-20:00
場所: Qualcomm Building F, Santa Clara, CA
内容: Qualcommの最新の開発ツールを活用したオンデバイス機械学習(ML)に焦点を当てた技術イベント。AIとMLに興味のある開発者や技術者向け。
約1時間に渡るディスカッションが行われました。
タイトル: 小規模モデルとオンデバイスAIの未来
課題
大規模モデルに対する偏重:多くの開発者や企業が大型LLM(大規模言語モデル)を採用しており、小規模モデルへの関心が低い。
小規模モデルのノイズへの脆弱性:小規模モデルはノイズが多いデータに対して、大型モデルよりも性能が低下する。
オンデバイスでの処理負荷:デバイスのハードウェアリソース(メモリや電力)が制約されており、長時間の処理による発熱や遅延が発生する。
量子化による性能低下:量子化によりモデルのサイズを縮小できるが、適切な量子化手法を見つけなければ性能が大幅に低下する。
エッジデバイスやIoTでのメモリ制約と電力消費の最適化が課題。
ソリューション
小規模LLMの採用:1Bパラメータの小規模モデル(例:xlam 1B)が、大規模モデルと同等かそれ以上のパフォーマンスを発揮する。これにより、メモリや処理速度の制約をクリア。
オンデバイスAIの活用:デバイス内で動作するエージェントを活用し、個人情報を安全に処理できるAIモデルを搭載。サーバーにデータを送信せず、プライバシー保護を強化。
量子化技術の改良:4ビット量子化やW-4、A4などの量子化手法の改善により、メモリフットプリントを小さくしつつ、高精度なモデルを実現。
モデルの分割と最適化:IoTやエッジデバイス向けに、モデルを複数に分割して効率的に処理する方法を採用。
ハードウェアの最適化:最新のSnapdragonプラットフォームでのAI処理が可能。将来的には、デバイス全体でのモデル共有やアダプターの利用を検討。
数値情報の箇条書き
xlam 1B:1B(1億)パラメータの小規模LLM
1Bモデルは大型モデルに匹敵する性能を持つ
モデルの処理速度:13トークン/秒(KVキャッシュを使用した場合)、5トークン/秒(KVキャッシュを使用しない場合)
量子化による精度低下の数値例:4ビット量子化で65.4%の性能(元モデルは82%)
キーワード
小規模モデル(Small Models, LLM)
オンデバイスAI(On-device AI)
量子化(Quantization)
メモリフットプリント(Memory Footprint)
エッジデバイス(Edge Devices, IoT)
生成AI(Generative AI)
xlam 1B(Tiny Giant)
Snapdragonプラットフォーム
モデルの分割と最適化(Model Splitting & Optimization)
ではまた!