夜間高校の野球部

これ本当に高校野球の部活? 初めて部活に参加した時の正直な感想だった。ユニホームはほとんどの人が着ていないし、髪の毛だって金髪や茶髪が当たり前。何よりガラが悪くて、先輩達が怖かった印象が今でも残っている。

本当にあの有名な漫画ROOKIESのようだった。

最初はこんな所で野球ができるのか心配になったが、実際は第一印象とは違い、みんな面倒見がよく、溶け込むのにそんなに時間はかからなかったし、みんな本当に野球が大好きだという事がすぐにわかった。

自分のいた夜間の高校には、一人だけ野球を知っているおじいちゃん先生がいたが、そのほかは、野球指導どころか野球経験が無いような先生ばかりだった。

生徒同士で教えあったり、ノックを打つのもメニューを考えるのも生徒がやるのが当たり前だった。

先生の代わりに、生徒が自ら主体性を持ってやる事が凄く面白かったし、何より自分が指導者になった時に、大いに役に立ってくれた。

最初は、ただ野球をやっているだけように感じていたが、次第に自分で考えて野球をやることによって今までよりも充実した野球生活を送っていることに気付いた。

夜間高校の部活には、全日制とはまた違った部活の形がありどっちが正解とか正しいとか無いと思うし、僕自身は指導者をやるキッカケや人として成長させてくれた素晴らしい部活動だったと思っている。

夜間というだけで、偏見や見た目などで判断されることも多いと思うが、実際にはそんなこともなく普通の高校生と変わらないと思っている。
そんな夜間の部活動にもっと理解ある人たちが増えて、たくさんの人たちに
応援されるようになっていけたらと心から願うばかりです。

最後に、見た目が悪い人ほど本当に優しいばっかりでした!笑笑