交番勤務での新人いびりと困惑とパトカー①

前回までの警察署シュレッダー係勤務を終えて、いよいよ明日から交番勤務です。
私は東の警察署で一番忙しい街中の交番に配置になり、同期は郊外の私の配置交番の半分以下の犯罪捜査簿である交番へ配置されました。
(※犯罪捜査簿 過去記事参照 実務修習2当直目 昼の部)

最初はなんにも感じませんでしたが、のちになぜこんなにも色々と違うのだと困惑したことを覚えています。

シュレッダー係での整理を終え同期と二人で相変わらずバスで独身寮まで帰りました。
同期はインドア派で自室では常にテレビゲームをしていて、いつ遊びに行っても「テレビの前で横になり左わき腹に枕を差し入れて顔をテレビの方へ向け右手でゲーム機のコントローラーを持ち、灰色のスエットのズボンが少しサイズが小さく半ケツがでている状態」でいました。
本当にいつ行ってもです。

ただこのいつ行っても変わらずスタイルは、私がつらいことがあったり仕事がうまくいかなかったりして彼の部屋に愚痴りに行ったとき、「俺はいつでも変わらずいるからいつでも来ていいよ」
とは言っていませんでしたし、言う訳もなくおそらくなんにも考えていないでしょうが、
私には上記のような事を言ってくれていると強制的に思い込み勝手に心の潤いとして彼を勝手に慕っていました。
はい、本当に勝手に
彼も私に対して「なにー、いっつもくるしょや、暇なん」とか言いながらなんだかんだいって私に付き合ってくれる優しい同期でした。

それと彼とは、交番勤務では反対番
(交番は3勤務交代制、当直(24時間勤務)、非番(当直明けで有事の事態があれば優先呼び出し「警察署に昼過ぎまで残り雑用をこなし帰れば疲れてほぼ寝るだけの日」、労休(お休み))
時間が合えば大浴場で無線の練習を2人でやっていました。

私 札幌本部から東
同期 東ですどうぞ
以下交互に続く
路上で血を流している男性が倒れているとの110番通報 現場札幌市・・・・至急係官を向け確認されたいどうぞ
了解
通報者は、通りすがりの女性で警察官が来るまで待機をするように依頼した

など、風呂場で無線の練習をしていました。

後にこれが功を奏し上司から「お前新人のくせに無線がうまいな」と褒められたことを覚えています。

翌日 私は一人で警察署へ向かい交番引継ぎを行いました。
実際人がわちゃわちゃいて交番での配置員が誰だかわからず挨拶もできていませんでした。

交番配置のこ汚いミニパトカーに4人乗り交番に付きました。
当時の交番の配置は
おじいちゃん(50代後半)警部補 おじさん(40代後半)巡査部長 
女性先輩(30代前半)巡査長 私
の4人でした。

おじいちゃん警部補は物静かで交番でお茶をすすって指揮という指揮を取ったところを見たことがない人でした。
女先輩は きゃんきゃんうるさい人でしたが人妻でなんだかんだ後輩の面倒見がよい人でした。
ただ上司のいう事に迎合する人で私は何度となく裏切られました。

でもそんなのはまだまだかわいい

問題児はこのおやじ 巡査部長
私の指導係でした。
交番での掃除や書類の整理などは女先輩がだいたい教えてくれました。雑に
便所掃除はぼっとん便所で掃除が本当にくさくて辛かった。
実務について、いよいよ指導部長の出番です。
ただそこまでは一切口をきいてくれません。

その時110番通報がありました。
どうやら迷惑駐車のようでした。
私は出動だと思い、自分の荷物を持って乗り込もうとすると指導部長がいません。
外を見るとパトカーもありません。
女先輩に聞くと
あんたがトロトロしているから部長が待てずに一人で行っちゃったしょ
遅すぎ
あんたなんなの?

は?遅い?通報があり、荷物をもって 時間にして約5分 交番内も狭く私は邪魔にならないように自分の荷物を裏の休憩室に置いていたので、どうしても執務室から荷物を取りにいったん裏まで回らなければなりません。
しかし、時間にしても1分もかからないはずなのに
新人で手間取ったとしても通常は新人に業務を教えるために待っていたりするはず。

しかし、この指導部長は勝手に一人で現場へ行き、勝手に帰ってきました。
私はしかたなしに 遅くて現場にいけずすいません
と謝罪しましたが、指導部長は無言のまま私と目すら合わせてくれませんでした。

その一連の流れを見てもおじいしゃん警部補は知らんふり
女先輩は私が悪いと

これが新人いびりか                 つづく




いいなと思ったら応援しよう!