非番から休日にかけての過ごし方が変わりました。
今まで、非番は当直明けの残務処理をして昼過ぎに帰ってきて、もう余裕がなく、しかもどこにも行く予定がなかったので、寝て過ごしていました。
というか非番に独身寮に帰ったら疲れて意識を手放し、気が付いたら深夜で、とりあえず朝まで寝るかと、2度寝をかますと、休日の昼過ぎまで寝ている始末。
同期以外友達もいないし、たまーーーーに、先輩とバイキングに出没し、腹パンまで飯を食らい、寮に戻って寝るというだらしなさ極まりない休日を過ごしていました。
そりゃ彼女の1人もできやしない。
警察署と独身寮の往復 当時は疑問もありませんでした。
ただの社畜です。
社畜?公僕?
しかしながら、急に車が降って湧いてきました。
非番は相変わらず昼過ぎに独身寮に帰っていましたが、非番の夜は夜間パトロールと勝手に称してドライブをするのが日課?になりました。
非番はいったん寝て、夜の22時ころからパトロール開始です。
翌3,4時ころまで管内をドライブ、なんなら管内を出て遠出もしていました。
なんだこの楽しさは。
当時はマイカーということと、初めていくような場所や知らなかった場所などを知れることが楽しくて、ドライブを趣味としていましたし、趣味ドライブという人の気持ちは分かります。
未だに運転することは好きです。
今なら絶対やりませんが、深夜はもう眠くて、筋トレに悪いからやりません。
ただドライブして遊んでいたわけではないです。
例えば暗い道で、車側からみたら女の子を拉致しやすそうな道というのが確かに存在します。
車にのって実際にその時間帯に行ってみないとわからないものです。
交番にて過去の性犯罪発生時間、場所など調べてメモしていた場所があったので実際にいってみました。
ドライブ時、暗闇の中一人で歩いている女性がいました。
声かけても変質者扱いされるので無視はしましたが、たしかに危ないし隙しかないのです。
性犯罪・・通常の人間であればそんなことくだらなすぎてしませんが、一定数人間の壊れた輩がいるのだと改めて実感しました。
しかし遊びにドライブへ出かけているのも事実、昼間はオートバックスへ行って車の装飾品を見て買って、車内をデコデコビカビカにして走り回っていました。
いまでは妻に「キモいしださいからやめな」と止められますが、当時はそれがかっこいいとさえ思っていました。
若いっていいな
普通の車は、信号待ち中私の車の横に並ぶのをためらっていました。
だってビカビカしているのだもの。
ヤンキーかと思います、このベビーフェイスを捕まえて・・・
中には、駅前で休憩しているとき、隣に同じようなデコ車が停まり、ナンパをされたこともありました。
正確には、男が降りてきて、コンコンと窓をたたかれ、私が顔を出したら
「なんだ男か!」って感じです。
なんだとはなんだ
後で知りましたが、その場所はナンパのメッカ、暗黙のルールがありまして、車でその場所に駐車しているのがナンパ町の女の子の車で、その周辺をくるくる回る(通称くるくる族・・ださい)のがナンパ目的男だそうです。
知らんがな
すべてとは言いませんが、こいつら性犯罪予備軍でしょう。
また、深夜のパトロールばかりではなく、通勤も車通勤に変えました。
非番の日は、もちろん腹が超絶空いているので飯を食べたい、しかし、独身寮に帰っても朝ご飯の時間は過ぎていて、昼の飯はない。
では、外食しかないのです。
赴任地の隣の町の田舎には、うまくて大盛の昔ながらの定食屋を偶然見つけ、通いました。
最後はただいま、お帰り
って感じで息子として扱われていました。
たまに御代金は無料のときもありました。
でもでも、無料にしてもらったからお礼で菓子折りとか持って行ってましたけどね。
今もやっているのかな?定食屋のお母さん・・・
車を持ったら環境が変わってきます。
車が好きな先輩から声を掛けられました。
「おーかっこいい車だね」
とか、「マフラーはなに入れているの?」とか
当時は、新古車ながら謎に柿本のマフラーを入れられていました。
新古車でしょ?本当に謎
爆音で好きでしたが、謎
印象に残っているのが、カムリのビカビカの新車に乗った先輩が車の中を見せてくれてた時の事
トランクの中には、規制テープ(キープアウトとか立ち入り禁止とか書いてある黄色いテープの事)やトラロープ、矢印版、スター棒(警備員の方が持ってる赤く光る棒)コーンが積んでありました。
パトカーかよ、これで現場に出れますよ!!
ドライブの効果でパトカーの運転もうまくなるのでした。
おわり