念願の車の購入~ディーラーの策略と親孝行?
警察学校を再度卒業して、交番にもこなれてきたころ、先輩から
「そろそれ車買ったら?休日とかも不便だし車がないとどこにもいけないであろう」と言われました。
その通りである。
通勤にしても、いまだにバスに乗って乗り場までダッシュする生活で、なんなら寝坊したらタクシーで警察署まで乗り付けるという生意気極まりない奴でした。
車ね、車屋に知り合いもいないしどうするかな?
一番に思いついたのが実家の御父上に電話することでした。
御父上はトヨタ信者なので、ずっとトヨタ車にのっていたので、地元のトヨタのお得意様でした。
ですから、中古でよいトヨタ車をディーラーに探してもらおうと思ったのです。
これがまずかった。
御父上は「おお、聞いてやるから」と上機嫌
電話を切った2時間後に私に電話がかかってきました。
トヨタです、どんなお車をお探しで?
一番最初の処女カーなので、思い浮かんだのがフェアレディ―Zでした。
そのことを素直に伝えると、「わかりました」と言われ、電話を切られました。
すると数日後お母上から「あんた休みはいつ?」と聞かれたので、休日の日を教えたのです。
その日に地元から、私の赴任地まで来るというのです。
まあ、たしかに両親からしたら初めての一人暮らしだから心配なのかな?と考えていました。
休日・・・
なにやら爆音を立てて、真っ赤なスポーツカーが警察独身寮の私の駐車スペースに止まったのです。
(私の部屋の窓から駐車場が見えて、両親には私の駐車スペースをあらかじめ教えてあったのです)
なんだなんだ?
ド派手な車が止まったな、車はクーペ
中からスーツを着た人と、なんと私の両親が降りてきました。
私は慌てて、寮の正面玄関へ
取り合えず、3人を部屋に迎え入れました。
スーツの人は御父上のトヨタの担当さんでした。
挨拶を交わして、駐車場に停めてある車のパンフレットを見せてきて
気に入ってもらえると思って、持ってきました。
さあ、試乗しましょう。
はあ?どゆこと?
両親もとにかく乗れと。
両親を部屋に残して、トヨタの人ととクーペに乗り込みました。
まあスポーツカーですわ。
説明を受けて、10分ほどドライブ
ドライブは良かったけど、3人で来た経緯を聞いたところ
ご子息様が車を探していると聞いて、この車が今一番よいくるまだったので持ってきました。
説明になってないし、聞いてないし。
部屋に戻り、トヨタの人から「どうでした?」
もう期待のまなざしでした。
確かに車はよいもので、新古車?というものでした。
走行距離は地元から赴任地まで来た距離のみ、実際地元で見たときは500キロほどしか走ってなかったようです。
値段は?支払い方法は?聞きたかったですが、頼んでいないのに、両親が支払いすることをトヨタに言っていたのです。
もう契約するしかないでしょ。
まあ出してくれるならいいか?
秒で契約、いったん車もろとも彼らは地元に戻り、1か月後に納車してあっという間にマイカーとなりました。
嬉しいけど、こんな感じで契約するものなの?当時は謎でしたが、ご両親あの時はありがとう。
自分の子供の時は、私が同じことをしたいです。
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