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定義の甘い問いに惑わされず、本質を見抜く力
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原理をシンプルに捉えれば簡単な問いも、
質問者が“わざと定義を甘くした問い”を投げると、
思考が迷子になり、答えにたどり着けない人が多くなる。
でも、答えは実はシンプルなことがほとんど。
この「定義の甘い問い」を「本質的な問い」に変換する力こそ、ヒアリング能力だ。
多くの仕事では、最初に出される問いは曖昧で、
• 期待値がぼんやりしている
• 具体的なゴールが設定されていない
• 言葉の定義が人によって違う
こんなことが日常茶飯事。
だからこそ、
「相手の言葉の裏にある意図を見抜く」力がプロの価値になる。
本質的な問いに変換する3つのポイント
1. 曖昧な言葉の解像度を上げる
• 例:「このデザイン、もうちょっと良くしてほしい」
→ 「どの点を、どう改善したいのか?」
2. ゴールを明確にする
• 例:「この案件、できるだけ早く進めたい」
→ 「具体的にいつまでに、どのクオリティで仕上げるのが理想か?」
3. 前提を揃える
• 例:「おしゃれな感じにしたい」
→ 「おしゃれとは具体的にどういうテイストなのか? 参考事例は?」
ヒアリング能力とは、「問いを立て直す力」
どんなに優れたスキルを持っていても、
最初の問いの定義がズレていたら、成果もズレる。
だからこそ、 「本質的な問いに変換する力」=ヒアリング能力 が、
仕事の精度を決める鍵になる。
特にクリエイティブの現場では、
「いい感じに撮ってほしい」「おしゃれに仕上げたい」といった
ざっくりしたリクエストの裏にある本当の意図を引き出せるかどうか で、
結果のクオリティが大きく変わる。
答えは簡単なことが多い。
でも、それにたどり着くには、まず問いを正しくしなければならない。
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