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VRoidStudio製VRMをNeosVRに持っていくまで

2020年6月24日時点で以下の環境を元に記事を書いています
※Oculus Rift S しか使用したことが無いため、操作方法の表現に不備があるかもしれませんがご容赦ください。

更新履歴
・2020年7月16日:7月に更新されたNeosVR に対応(UI等)と補足の追加
・2020年7月20日:参考モデルについて補足(テクスチャの製作者について)

前提条件

※ここは一読お願いします!
・VRoidStudio (バージョン:0.10.3)
・Blender (バージョン:2.82)
・Cats Blender Plugin (バージョン:0.17.0)
※現在Blender のバージョン2.83だとCats Blender Plugin が対応していないそうです

VRoidStudio、Blenderのインストールについては割愛致します。
Cats Blender Pluginはこちらから持ってきています
https://github.com/michaeldegroot/cats-blender-plugin

Cats Blender Plugin をBlenderに適用する場合は

Cats Blender Plugin インストール

で検索してみてください。トップに表示されますと思います。
私は以下のサイトを見てセットしました。

【Blender初心者向け】Cats Blender PluginをつかってVRoidモデルを軽量化する

初めに

VRoid から NeosVRへ持っていく方法、グーグルで検索すると結構沢山あるのですが、情報がちょっと古かったり、飛び飛びでBlenderもUnityもFBX、テクスチャーとかよくわからん!ってなった私には結構大変だったので
VRoidStudioで作ったVRMを出来るだけスマートにNeosVRに持っていくまでの手順をまとめさせていただきました。
検証数が少ない為、不備などあった場合はコメントや私宛に連絡を
または、こちらの
NeosVR JPのディスコード
に入っていただければ、NeosVRに詳しい方も親切に教えてくださいますのでどうぞー!
※NeosVR自体がVRMに対応する…なんて話が出ているようです。なので近い内にこの記事は不要になるかもなーなんて思っています

1.VRoidStudioからVRMのExport

NeosVRへの取り込み時にちょっと手を抜くため、以下のような設定でエクスポートします

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マテリアルの削減を任意で選択、今回は「12」に設定
※あとでテクスチャを色々弄りたい人は、「削減しない」を選択したほうがが良いと思います。
テクスチャなんか弄らない、楽したいんだ!って人はマテリアルの削除を任意で選択してください(削除しないを選ばなければ何でもよいです)
理由は次項「2.ExportしたVRMをBlenderにImport」で触れます

この状態でエクスポートします

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エクスポートするVRMのパスは判りやすく、取り出しやすい場所がオススメです。

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2.ExportしたVRMをBlenderにImport

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CATS タブの Import Model をクリック
※ 上記画面のタブは Blenderに Cats Blender Plugin を適用しないと表示されません!
先ほどVRoid StuidoからExportしたVRMを選択します

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読み込み完了まで、数秒から人によっては1分位?かかると思います

読み込み完了後

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*********ここで補足*********
VRoidStudioのExport時、マテリアルの削除を選択した理由
VRMファイルを正常に読み込めた時、読み込んだVRMファイルと同じパスに
テクスチャ類を格納するフォルダが作成されます

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中身を確認すると

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服や髪、肌等がまとまった状態のテクスチャとなりますが、注目してほしいのがテクスチャの髪の部分になります
これが、マテリアルの削除を「削除しない」を選択した状態でCats Blender Pluginを使いBlender にImportした物を下画像に示すと

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お分かりいただけるでしょうか、テクスチャの髪・眉毛・まつ毛の全てが白いままという事に…
その為、テクスチャを弄れない人、弄るつもりのない人は
VRoidStudioのVRMのExport時にマテリアルの削除を設定して、Exportしたほうが良いかなと思っています
*********補足終了*********
以下、VRM をBlender へ Importした直後からのお話し

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スパナみたいなアイコンをクリックすると、上記のようなリストが表示されるので「Keep Upper Chest」にチェックを付け、OK
(これを忘れると、多分アバターが猫背になります)

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Fix Model」をクリックし、処理が終わるのを待ちます。
正常に完了すると以下の画像の様に色付き変わります。

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BlenderへのImportは以上で完了

3.BlenderからFBX形式でExport

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ファイル→エクスポート→fbxを選択

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上記Export画面の様に
①Export先は、Importした時のVRMと同じ所がオススメ
 ※こうするとNeosVRで取り込んだ時、最初からテクスチャが読み込まれてる可能性が高い
 ※CatsBlenderPluginでVRMファイルのImportすると、上記の「tex_tricolor_tes_by_seigetsu_of_」という感じでテクスチャを格納したフォルダが作られます(tex_xxxxxxx_by_xxxxxx_of_ という感じのfolderが作られる

②オブジェクトタイプのカメラ、ランプを未選択にし、エンプティ、アーマチュア、メッシュ、その他を選択状態

③スケールの適用の全部ローカルから すべてFBX に変更

④リーフボーン追加のチェック(チェック済みが初期状態)を外す

この状態でFBXをエクスポートします
FBXファイルが正常に出来た場合はBlenderを閉じて大丈夫です。
(Blenderファイルは保存してね!)

4.FBXをNeosVRの世界でインポート

NeosVRを起動、ログインしてください
※NeosVRの始め方(オレンジさんの紹介動画)未経験の方はこちらを参照ください

下記画像のダッシュメニューの下側中央付近にある
File Browser を選択

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先ほど作成したFBXファイルにレーザーポインタを合わせ
primary(人差し指のトリガー)でダブルクリック

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3DModelを選択

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Regularを選択

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Meters (m) を選択
※VRoidStudioから作成したならMeters(m)で問題ないと思いますが、良くわからないという時は「Auto Humanoid Height 」を選択してください

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Advanced Settingsを選択

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Materialの PBS を XiexeToon に変更(推奨)
※アニメっぽい絵柄にする必要が無ければ、ここは特に無視して大丈夫です

少し下にスクロールして

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Spawn Material Orbsにチェックを付ける(推奨
※こちらもインポート後にうまくテクスチャが乗らなかった場合に楽するために着けるだけなので必須ではありません

上記設定が完了したら Run Import を選択してください!

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上記のような画像が表示されて、読み込まれますのでゆっくりお待ちを!

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上記の様に読み込まれたと思います。
*********補足*********

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マテリアルの削除をしない場合、上記写真の右の様に白髪になる
*********補足終了*********
(FlatLitToonが存在していた時は、これで完成だったのですが…)
もし、アバターが真っ白になったりしたときは、白いままで良いのでそのまま進めてください。
テクスチャの直し方については、以下お二方が解説してくださっているので
参考にしてください(後日私も記述する予定ですが…)
1)オレンジさんの解説動画
2)VEXさんの解説サイト

と、言いつつ、目元やスカートの変な所を先に直したいと思います

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まず、上記の画面でマテリアルの球が有ることを確認ください。
続いて、ダッシュメニューからInventoryを選択

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Essential Tools を選択

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MaterialTip をダブルクリック、以下の様に目の前にMaterialTipが表れるので、primary (人差し指のトリガー)でクリックすると、下記画面の様に
Equip Tool というのが表示されるので、Equip Tool を選択

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手にMaterialTip がくっ付きます。

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Material Tip を装備していない手でマテリアルの球をgrab(掴んで)して
Material Tip の中にマテリアルの球を入れます

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下記の画面の様に、マテリアルの球がMaterial Tip にハマります

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この状態で、Material Tip を装着している手
コンテキストメニュー(下記画面のリング状のメニュー)を表示し
Edit を選択

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下記画面のような物が表示されます

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AlphaClip の項目を0.00の値から増やしてください。
※VRoid上で半透明を使っていなければ、値を0.10以上(1.00でも良い)まで上げれば良いと思います。
値を変更したら、saveボタン等は無い為
右上の赤い×を押してウィンドウ?を消してください

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それを、全てのマテリアルの球に対して行ってください
(私の例の場合、全部で5つです)

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その結果が、以下の画像の様になります

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少々雰囲気が変わってますが、VRoidStudioで見たキャラっぽいですよね!
もうひと踏ん張りで、アバターになります、頑張ってください!
※Material Tip の使用はここで終了なので、Material Tipを装着している手のgrabキーをダブルクリック(慣れないとちょっと難しいかもしれません)
それでMaterialTipを外すことができます。

5.アバターにする

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ダッシュメニューのHome 右側 Avatar Creator を選択

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黄色の半透明なHMDと赤と青の手袋が表示されます(画面に赤は見えませんが)

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まずはHMDを手でつかんで、なんとなくで良いので顔に被せます
*********補足*********
出現したHMDやグローブのサイズは両手でgrabし下記の画面の様にサイズを変更できるため、気になるようなら調整ください
そこまで厳密に調整しなくても、そんなに不便な事は無い…はずです!

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画像71Ichigo Mayoさん、教えてくださってありがとうございます!

*********補足終了*********

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備考として、上記に記述してるように、HMD内に見える黄色い〇がアバターの目になるみたいです。
※前髪もっさーみたいなキャラは、髪が邪魔になるかもですがNeosVR内なら後で調整可能ですので、目先に被せる感じで問題ありません

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続けて、 Avatar Creator を選択した時に現れたこちら
Protect Avatar のチェックを付ける!!(忘れないでください!
・以下の5つの項目を順番に選択
 1.Align Head Forward
 2.Align Head Up
 3.Align Head Right
 4.Center Head Position
 5. Try Align Hands

実行した結果

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HMDと赤と青のグローブがちょうどよい所に設定してくれます。
ただ、グローブの向きがおかしいのでこれは手動で設定します。

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個人差とかがあると思いますが、私は
画像に載せたように、グローブの手首になる大きな黒い球をアバターの手首になるように設定すると良い感じな気がします!
片方の手を調整すると、もう片方の手は自動で設定されています!

※アバター設定時のHMDやグローブはリサイズできるのでリサイズして指まできっちり合わせるとメニューの出る位置がいい感じになるそうです
ただし、3つのサイズは連動するため、そこまで厳密に調整しなくて大丈夫です

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この状態で、 Create を押してください!

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HMDやグローブが消えて、アバターが作られました!(足とか勝手に動き始めたかと思います)
ただ、目がすごいことになっているはずですが、慌てないでください!
ここまで来れば本当にもうちょっとです!

Material Tip でもお世話になった
ダッシュメニュー > Inventory > Essential Tools を選択し、その中にある

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DevToolTip (弾丸?っぽいやつ)をレーザーで選んで、primary(人差し指トリガー)を二回押します
(選択している物の名前は上部に名前が表示されます)

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正常に選択出来たら、DevToolTipが空間上に表示されるので
レーザーを選んで、primary(人差し指)で選択

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Equip Tool を選択すると、DevToolTipが手にくっ付きます

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手に装着したDevToolTipからレーザーが出ますので
それをアバターの顔に合わせて、secondary(Oculus touchのスティック押し込み)でクリック

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顔の部分に紫色の枠が表示されます。(これをギズモと呼びます)
この状態で、DivToolTipを装着している手でコンテキストメニューを表示(Oculus touchだと Y か B ボタンを押す)

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のようなリングメニューが表示されます
この中にある、Open Inspector を選択

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Scene Inspector という板状のものが表示されたと思います。
レーザーが当たってる所の Eye Manager をダブルトリガー(人差し指)で選択

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沢山の項目が表示されたと思いますが、これを下にスクロールしてもらい

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赤枠で囲った EyeRotationDriver の下にある MaxSwing 横の "30" を選択
キーボードが表示され、値の変更ができるので
30→ に変更(ここは完全に個人の好みになります!)

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これにより、目が正常に表示されたかと思います
最後に!

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項目 ●Body  をダブルトリガー(人差し指)で選択

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Bodyに関連する項目一覧が沢山でてきますが、また下にスクロール(結構スクロールさせます)
DirectVisemeDriverの下にPP、FF、TH等色々出てきてると思いますが
この中の「 RR : Sync'1 on Body … 」という記述を、右側の「 Φ 」ボタンを押し、削除
内容が null になったら成功です
※こちらを削除しないと、マイクでしゃべった際のリップシンクで「う」に当たる処理を行うときに、右目がピクピクしてしまうようです。

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こちらの赤い×を選択し、Scene Inspectorを閉じてください。
長い間、セットアップお疲れさまでした!
ダブルトリガー(中指)をすることにより、DevToolTipの装備を解除し

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用意したアバターを選択、Equip Avatar を選択すると
無事アバターを着た状態になります!
ただ、この状態でNeosVRを終了してしまうと
折角用意したアバターは保存されずに消えてしまうため
以下の様に保存します!

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Inventory を開き 裏地が のダウンロード?みたいなボタンを押してください。

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Inventoryの中に、着ているアバターが保存されます。
そして、保存されたアバターを選択した状態(周りよりちょっと青くなってる?)で
上のハートマークを押してください。
選択したアバターがdefault状態になり、次からログインしたらハートマークを付けたアバターを着た状態でスタートする事が出来るようになります!

6.アバターの前髪やアクセサリーが視界を邪魔する場合

アバターはうまく設定できたけど、アバターの前髪やアクセサリーなんかが視界に入って邪魔になってしまう何て事、ありますよねぇー
そんな時でも、NeosVR内なら、アバターを作りなおすとかしなくても
すぐに直せます!
ダッシュメニュー > Inventory > EssentialTools > Community Avatar Tools
その中の「Near_Clip_Setup_v1.1」をprimaryでダブルクリック

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下記の画面の物が出現します(結構大きく、出た瞬間、自分が埋まってるかもしれないので気を付けて)

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問題となるアバターを着た状態で、上記画面の青い円(円柱?)の中に入ってください。
青い円の中に入った状態のまま、下記画像の
「Setup near clipping 」ボタンをレーザーでクリック

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Done (Press to remove this control setup) とボタンの表示が変わるので
その状態で、ボタン上にあるスライダーの値を変更してください

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値を変更すると邪魔だった前髪やアクセサリーが消えていくと思うので
丁度よい値までスライダーを移動させた後
Done (Press to remove this control setup) をクリック 

無事アバター装着時の視界も確保されたかと思います




以上、本当にお疲れさまでした!
良いNeosVR ライフを!

最後に

本記事の内容は
オレンジ/mikan3134 さん
フリック さん
VEX さん
のTwitterや動画、NeosVR内で教わった内容などをたくさん盛り込んでおります!
色々至らない点、判りづらい表現などもあったかと思いますが、ご容赦ください。
色々見直ししつつ修正、補足の追加などやっていきたいと思います

少しでも、誰かの手助けになれば幸いです。

※6月26日に Ichigo Mayoさん より、以下の点のご指摘を頂きました
ありがとうございます!

小ネタだけどアバター設定時のグローブはリサイズできるのでリサイズして指まできっちり合わせるとメニューの出る位置がいい感じになります。(グローブ小さくした分メニューが小さくなっちゃうのが難点と言えば難点)

spoilさん
バーチャル商人アキナさん
7月のNeosVR アップデート以降の変更により、上手くいかなかった点を教えてくださり
ありがとうございました!

※本画像で使用しているモデルは、VRoidStudioを用いた自作モデルになります。
ただ、肌・目・服・靴のテクスチャは
なると さんが作成された物を使用させていただいております。
ストッキングについては
deltastar さんが作成された物を使用しております。

こちらも良かったら、よろしくお願いしますー

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