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人生100年時代に、あと50年惑い続けるのか。1ヶ月自分に向き合い続けるのか。40代事務リーマンの【POSIWILL CAREER 】体験談

「インプットメタボ」脱却のために「キャリアのジム」へ


「休みは、多そうだし」「まあ、楽でしょ」

極めて消極的な就活と見事な思い込みの先にたどり着いた内定先。新卒で入社。その割には、ありがたいことに仕事と人間関係に恵まれ、若者の学びを支援する地味方、いや事務方として、コツコツ、バタバタ、ハラハラと働いてきた。

働きながら、いろんな学びにも手を出した。脳科学に心理学。ライティング、編集術、コミュニケーション。学ぶほどに読書の量も増えていく。それらはそれなりに血肉となり、知のヒットポイントはどんどん溜まっていった。

仕事の充実と自己研鑽の甲斐あって、いち組織人としても個人としても、成長は実感できたし、充実をした毎日を過ごしてこれた。

それでも......

「このままじゃヤバい」「どうもモヤモヤが消えない」「この先どう生きていくのか」

「就活やり切った感」のなさが、時を経てジワジワ発酵してきたのだろう。しだいにそんな想いのルームメイトたちが心の隅に同居し始め、世帯主の居住スペースを侵食していくようになった。

気がつけば、いつの間にか20年。年の頃は40代に突入していた。折しも、そこにコロナという超悪玉が乱入。人と会う機会も減り、学びのペースもダウンして、職場と家の単純往復が多くなっていった。

「これ、本当にマズいぞ」

世間では能天気に、「40歳は不惑」などと言われる。でも、それは平均寿命が今より相当短かった2,500年前、孔子の時代の話だ。今や『ライフシフト』の100年時代、もしかしたら、死ぬまであと50年は働くことになるかもしれない。40代がまだまだ「惑」でいいとしても、このままあと半世紀というわけにはいかない

だから、1ヶ月。残りの現役期間600ヶ月のうちのたったの1ヶ月。ジムに通うことにした。それもキャリアのジムだ。「POSIWILL CAREER」という名前らしい。

一部では、「キャリア版ライザップ」なんて呼ばれている。きっと、若くて活気あふれる厳しいトレーナーにビシバシとしごかれるのだろう。「鈴木さん、まだまだ、甘いです」「そんなもんじゃ、変われませんよ」ヘトヘトになって、折れそうな自分の姿が容易に浮かぶ……

どんなにムチを打たれても、たぶん身体はもう運動についていけない。その点には惑いがない。でも、頭ならまだなんとかなる。

87歳アプリ開発者のお姉様が活躍する時代だ。なんとかなるどころか、40の若造が怖気づいていては、リンダ・グラットンも鼻で笑うだろう。

ということで。適切な指導のもとに頭のエクササイズをして、モヤモヤという老廃物を取り除き、インプットメタボもスリム化して、ブレないキャリアを築いていきたい。

こうして始まった「POSIWILL CAREER」。ここまでお読みいただき、「俺も同じだ」と感じた「キャリア惑ラ〜」の40代のGentlemen(もちろんLadiesも)、拙稿が少しでも受講の参考になれば、これ幸いです。

無料カウンセリングで「信念のデトックス」を体験

あらためて自己紹介を。鈴木声弦と申します。冒頭に書いたように、事務職として若者の「学びの支援」に携わって20年。40代の「プレ中間管理職」

仕事も学びもそれなりに充実していたが、「このままじゃヤバイ感」がどうしても抜けきれず、厄を払うついでに、心のススも払っておこう、そして、これからのキャリアの軸をしっかり言語化しておこう、とポジウィルのトレーニング「POSIWILL CAREER」受講を決意したわけでした。

出会いは運命的!・・・ということはないのだけれど、ネットで「キャリア」「コーチング」とかで検索してたら、「POSIWILL CAREER」にたどり着いた。リリース4年目の若いサービス。40のおっさんがペシペシと尻を叩いてもらうには打ってつけかもしれない。そう思って、ジムに入会する気持ちで無料カウンセリングを申し込んだ。

正直、こういうサービスってピンキリで、何がベストかはわからない。でも、「POSIWILL CAREER」の場合、『プロティアン・キャリア』のタナケン先生(法政大学・田中研之輔教授)監修ということもあって、学問的な裏付けがあったのも、受講の決め手になった。

無料カウンセリングを担当してくださったのはゴリさん(金子拓史さん)。セッションでは、ありがたいことに私のモヤモヤにグサグサと土足で質問を投げかけてくださり、「鈴木さんは、外部指標で自分を評価してしまうクセを幼少期に身につけたのではないか」などと鋭い指摘をいただいた。たったの60分間で、「よくもまあこんな短時間で的確なフィードバックができるものだな」と感心感心。その場で本受講を決断した。

ゴリさんから返ってくる言葉は結構直球だったが、しがらみのない方からストレートに切り込まれるのは、さっぱり気持ちがいい。「信念のデトックス」だ42度の露天風呂に10分全身浴で耐えて毒素が出切ったような爽快感があった。

これが友人や知人だと、かえって嫌味に感じられて関係性にヒビが入ることもあるので、やはり第三者から客観的にコーチングを受けるのが望ましいと思う。

特に40代なら「いかに自分を飾らず、オープンにしていけるか」が有益なフィードバックをもらうポイントかなと。年齢がかさんでくると、余計なデコレーションやオブラートで自分を包みがちだが、素直に謙虚に仮面をはがして自分をさらけ出せるかどうかで、フィードバックの質が変わってくる。

じつは「静かなる尻叩き」の面談で「自分OSの言語化」に成功

そんな無料カウンセリングを経て、今回私が受けたのは、「POSIWILL CAREER」(略称「ポジキャリ」)の「キャリアデザインプラン」

5回の面談とチャットで自己分析を深め、その後のアクションを設定していく。現時点で、即転職は考えていなかったので、一番ベーシックなプランを選んだ。

面談は、初回にトレーニングのゴール設定をし、それ以降は、2回目:認知(過去の自分を振り返る)→3回目:理解(今の仕事を分析する)→4回目:創造(将来のありたい姿を描く)→5回目:行動(今できるアクションを決める)という流れで進んでいく。

毎回、面談前にはワークシートの記入や宿題が出されるので、その時間を確保できるスケジュールだと安心だろう。だいたい面談間隔は1週間で、私の準備時間は毎回合計5時間くらいだったと思う(私は結構記入量が多いほうだったようだ)。スプレッドシートやSlackを使うので、通勤などスキマ時間にモバイルでメモを書き、帰宅してPCの大きな画面で清書をするようにした。

ところで、ご紹介がずいぶんと遅れてしまったが、今回、私の尻を叩いてくださったトレーナーは、山下優紀乃さん

ご自身は、周りが公務員だらけのご家庭環境から「あるべきをこわして」(ポジウィルのスローガンは「あるべき、こわそう。」)、人材業界にご就職。転職支援の新規支店立ち上げなどに激走されたのち、「もっと悩みの本質に寄り添いたい」とポジウィルにジョインされた。

「鈴木さんはできることはたくさんあるけど、これからの人生では鈴木さんがやりたいことをやっていく必要がありますね」

山下さんからは、初回面談でこんな過分な言葉をいただいた。「できることはたくさんある」というのは、おそらくこれまでの素材集め、インプットメタボのおかげで、スキルが曲がりなりに見える化されていた面もあるだろう。むしろ、それらをどう料理して「やりたいことをやっていく」か。そのレシピを一緒に考えていくことがトレーニングのテーマになった。

面談の雰囲気は深夜のAMラジオ。想像していたスパルタブートキャンプというよりは、「静かなる尻叩き」。いつも夜遅い時間だったからかもしれないが、山下さんがパーソナリティでゲストの私にいろんな質問を投げかけてくれる。そんな感じだったので、毎回脱力しきって、国旗が口から出てくるマジックショーみたいに、次から次へと言葉を吐き出すことができた

面談前のワークでは、毎回、感情が動く場面、仕事でうまく行く場面、将来の「ありたい」場面について、具体的な例をいくつか提示してあった(たとえば、仕事でうまくいくのは「人の相談を受けるときが楽しい」など)。けれど、トレーニングでは、そういう表面の事象の抽出にとどまらず、根底にどういう価値観があるか、深いところまで掘り下げることができた。PCでいつも見えているのはデスクトップのアイコンだけだけど、その裏にはいろんな複雑な計算が働いてOSが動いている。それと同じように、「私を動かすOSのしくみが言語化できた」といえば分かりやすいだろうか。

自己分析素材を1本の串に刺した「焼き鳥」としてのキャリア理解

こうして、5回の面談と1ヶ月のトレーニングはあっという間に卒業の時を迎えた。1番の収穫は何かと問われれば、やはり「点と点がすべてつながって、線になり、面から立体へと展開していった」ことだと思う。すでに書いたように、私は過去に個人プレーでいろいろな自己分析をしていて、素材はそれなりに溜まっていた。でもそれらを「すべて一つの串に差し、焼き鳥としてキャリアを体系的に理解できた」のは、POSIWILL CAREERのおかげだ。

おそらく、40代にもなれば、私と同様、自己分析の素材はそれなりに集まっている人も多いだろう。でもその一方で、それらを体系的に理解できているという人は意外と少ないのではないか?そういう人の「焼き鳥探し」には、またとない機会になるはずだ。

ちなみに私は『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』のワーク結果(価値観(Why)、得意(How)、好き(What)の3本柱のキーワード)、『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』の「ストレングス・ファインダー」を主な素材として活用した。

20代の若い方や仕事経験が浅めの方は、POSIWILL CAREERで「素材探し」から始めることもできると思うけど、四十路のおじさんは時間がない。ということで、どんなものでもいいが、事前にある程度素材を集めておくことをおすすめしたい。

最後に、受講を迷っている人にひと言。

受講には、1回ハワイ旅行に行けるほどの金額を払う。正直かなりの決心は要る。でも、そこから得られた気づきと今後の行動によるリターンは大きい。将来は、超円安でもハワイに10回出かけられるくらいの果実になって返ってくるかもしれない。

お金とともに、もう一つ投資するのは1ヶ月という時間。でも、先に書いたように、人生100年時代、残りの自分の現役時間がどれくらいあるか、考えてみてほしい。40代であと50年働くとすれば、600ヶ月だ。そのうちのたったの1ヶ月。0.17%に過ぎない。モヤモヤ、フラフラを続けて、今後の人生を歩むのか。はたまた、ここでの1ヶ月、洗いざらい自分をさらけ出してキャリアの背骨を言語化しておくのか。後者を選べば、あとから振り返ったときに見えてくる景色の色づき方が、ずいぶんと鮮やかなものになるはずだ。


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