大称号王獲得記念イラスト
経緯
イルルカSPで全ての称号を取得し、確認されている限り4人目の大称号王となった(私より早かったのは村長、Xepalous、Bruce)ので、その記念に、段位対戦で使用していたパーティの絵を描いていました。大称号王取得が2021年10月31日なのでかなり間が空いてしまいましたが、漸く一応の完成に至ったので公開します。
使用パーティの内容は以下の記事参照。
イラスト(色鉛筆)
描いている時に考えていたこと
マジェス・ドレアム
彼を描くことが今回のメインテーマの1つでした。イルルカSPには公式ガイドブックが無く、マジェスの公式イラストは現在のところジャンプに掲載されたのを除けば、スーパーライトのマジェス宣伝動画くらいしかありません。そしてイルルカSPプレイヤーがDQシリーズのプレイヤーの中で占める割合は小さいので、ファンによる絵もあまり描かれていないのが現状です。そこで、マジェス・ドレアムをしっかり描こうというのを目標にしました。
しかし、マジェス・ドレアムは頭が小さく、武器が異様に大きい等、超Gサイズモンスター前提のデザインをしていて、そのまま人間と近い大きさで並べると不自然になるだろうと感じました。人間より背が高いのに頭部は小さいという状態は避けたいです。また巨大過ぎる武器は紙面を多く取り、他のモンスターが入るスペースを削ってしまいます。このような、人間と大きく異なる彼独特の体形を最初から上手く捉えて集合絵に落とし込めるとは思えなかったので、体形をダークドレアムのそれに近い形に変更しています。
ポーズに関しては、今後マジェスを描く時の参考となるよう、全身のパーツが一通り映る、特にひねりのないものにしようと考えました。通常攻撃時のような四刀流、轟雷滅殺剣使用時のような連結した二刀流の両方を描きたいと思ったので、空いた片手をモンスターマスターの肩にかけるという姿勢にしました。
難しかったのは肩です。現実世界には腕が4本ある人間はいない為にその構造が分からず、尚且つ極めて巨大な多重の鎧で覆われています。なのでこの辺りはかなり誤魔化しが入っています。マントも本来よりは小さくして、それでいて主人公にかかるくらいの大きさに調整するのに悩みました。
反省点としては、体形をダークドレアムに寄せて武器が小さくなった分、その横幅も小さくなった為、鍔の部分が竜の頭のようには見え難くなったことは少し気になっています。マジェス・ドレアムは随所に見られる爪や棘、角の造形が見られますが、兜から真上に伸びている角が竜の髭、剣の鍔が竜の頭に近い形をしていて、竜をモチーフにしていると私は思っています。なので、ここはもっと分かり易く竜っぽさを表現したかったです。マジェス・ドレアムの配合に聖竜ミラクレアや邪竜神ナドラガを使うところも、竜っぽいデザインを志向しているのかなと推測する理由です。
主人公
3DSでは伝説のコスチューム(ロトの鎧)を使っていましたが、SPではクールなゴシックウェアを着用していたのでそちらを使用し、中身はルカではなく少し年齢を上げたテリーで描きました。ゴシックウェアは頭身を上げると線が足りなくなってくる印象ですね。そして全身赤というのも独特で、通常のゴシックウェアで黒中心の着色をした方が無難な気がします。
大魔王マデュラージャ
腕を横に広げた待機時のポーズでは紙面に収まらないので、腕を上げて呪文を唱えている姿勢にしました。これも筋肉とかよく分からないので今回はお試しで描いた感じですね。実際、脇の下の筋肉と棘の生え方が公式と違っています(上手く修正する自信が無かったから今回はそのまま押し通した)。
はぐれメタル
マデュラージャの足元が空いていたのでそのまま加えました。金属光沢をハデハデにし過ぎるとなんか浮いてしまいますね。
スピンスライム
元々ははぐれメタルの右にいて、マデュラージャの左脚を隠す立ち位置にいましたが、マデュラージャの全身をしっかり描くという経験を積みたかったのでどかしました。スピンスライムは回転しているし、雪と氷の世界では空から降ってくる等、空中にいてもおかしくない存在だったので上に飛ばしました。その時正面向いたままの角度だと面白くなかったので、下側から見ているような角度にしました。
ぶちスライムベス
ジャンプしているスライムは公式のイラストでもよくあるポーズで、それをそのまま模擬しました。SNSのアイコンにした際に主人公やマジェスと一緒に映る位置に描いています。ぶちスライムは本来スライムより黒目が小さい等、ぶち模様の他にも細かい違いがあるのですが、それに気付いた時には修正出来そうになく、体形がぶちスライムではなくスライムになっています。
どんぐりベビー
小さいモンスターなので当初は足元に置こうと思っていましたが、マジェスの右側にメルトア、ブギーも詰めることを考えるとそのスペースはどう考えても無く、どうしようかと思っていましたが、メルトアにその名の通り赤子のように抱えさせることで解決しました。昔は気付いていませんでしたが、体毛が生えています。どんぐりに毛はおかしいような気もしますが、どんぐりではなくどんぐりの精霊なのでまあ良いんでしょう。木には毛がありませんが、木の精霊であるわたぼうには毛がありますし。このモンスターの並びの中で全身に体毛があるのは彼だけなので、その点でも貴重。デモンスペーディオを採用していたら動物・体毛成分はそちらで十分に満たされていたのですが。
メルトア
どんぐりベビーを抱えることで両腕を左右に軽く開いた普段の姿勢より横幅が狭くなり、右側の貴重なスペースに何とか収めることが出来ました。ただ流石に下半身までしっかり描き込む余裕はありませんでした。
妖魔軍王ブギー
彼が一番難しかったです。少ない紙面にどう収めるか、他のキャラクターの位置や姿勢が全て決まった後も色々試していました。正面に転ばせることで縦幅を減らす、DQ11S追加シナリオで異空間と繋がる穴を出していたので穴から上半身だけ出している姿にして下半身を描かなくて済むようにする等を検討していました。しかし最終的には単純に身体を小さくして踊りのポーズで描くことにしました。DQ11では明らかに成人より大きい体格をしていたのでそれを念頭に置くと不自然ですが、イルルカSPではスモールボディなのでこんなサイズでもおかしくないでしょう(強引)。頭が他のキャラクターの頭より小さくならないようにすることで、身体の小ささを感じ過ぎないように調整しています。
その後
デモンスペーディオを追加し、構図も新たに不透明水彩で描き直しました。
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